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試合結果 1/8 新木場1stRING『TTT旗揚げ2周年記念興行』

『TTT旗揚げ2周年記念興行』
観衆:177人(満員)

▼第1試合「新木場闘会始」(30分1本勝負)
●鈴木心(フリー)
10分14秒 ムーンサルトプレス→エビ固め
○櫻井匠(A-TEAM)

▼第2試合「SURVIVAL TAG WAR」(30分1本勝負)
[REAL HIPSTAR]政岡純(フリー)&○木下亨平(ダブ)
8分42秒 カサドーラ
竹田光珠(666)&●ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)

▼第3試合「GWC認定6人タッグ王座決定戦」(60分1本勝負)
【渡鳥連合】●藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)&塚本拓海(BASARA)&木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)
11分50秒 ウラカン・ラナ
【路地裏の少年たち】TORU&○瀧澤晃頼&後藤哲也(紫焔)
※路地裏の少年たちが第29代王者となる

▼セミファイナル「TTT認定インディー統一タッグ選手権試合」(60分1本勝負)
【王者組/Speed of Sounds】○ツトム・オースギ(フリー)&バナナ千賀(フリー)
13分29秒 展覧会の絵→片エビ固め
【挑戦者組】阿部史典(BASARA)&●仲川翔大(J STAGE)
※初代王者組が2度目の防衛に成功

▼メインイベント「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」(60分1本勝負)
【王者】○ガッツ石島
16分15秒 フェイスバスター→片エビ固め
【挑戦者】●黒田哲広(フリー)
※第2代王者が初防衛に成功

オープニング


 GWC6人タッグ王者の1人である竹田誠志が家庭の事情で急遽欠場することがアナウンスされ、タイトルマッチ当日に王者不在ということで王座返上に。竹田の枠に塚本が入ることになり、予定されていた王座戦は新王者決定戦へと変更。
 これに伴い渡鳥連合がベルトを持ってリングに現れるが、返上を拒否し、無言のままベルトを持ち帰った。

第1試合


 竹田の欠場に伴い、鈴木心が代打☆俺。インディー界の代打として厚い信頼ある鈴木が、A-TEAMからTTTへ初参戦となった櫻井匠を迎え撃った。

 両者しっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると、リストの取り合いのさなかで櫻井はアメプロ風、鈴木はルチャ風とそれぞれの色を感じさせるトリッキーな切り返しを見せていく。
 鈴木がカニバサミで動きを止めて下からのアームドラッグ、カサドーラ式アームドラッグなど多彩なアームドラッグから三点倒立で挑発。鈴木がロープへ飛んでいくが、櫻井はこれをスライディングでかわしてドロップキック。さらに首投げから後頭部への低空ドロップキック、フェイスロックでじっくり痛めつけてから再び後頭部への低空ドロップキックと一点集中攻撃。
 その後はチョップの打ち合いとなり、体格で勝る櫻井が優勢に。鈴木は逆転を狙うドロップキックを発射も櫻井がこれをかわして自爆させるが、追撃を狙ったところで鈴木が組み付いてコンプリートショット。


 鈴木は串刺しジャンピングエルボーからランニングエルボー、ミサイルキックからノーザンライト・スープレックスを狙っていくが、櫻井が振り払ってエルボー連打。さらにボディスラムからのライオンサルト、串刺しドロップキックからブレーンバスター、グラウンド卍固めと猛攻。

これをブレイクすると櫻井はデストルクシオン(※ボディスラムの体勢からのカッター)を狙うが、鈴木が耐えてノーザンライト・スープレックス・ホールド。さらに鈴木が延髄斬りからロープに飛ぶが、櫻井はこれをキャッチしてデストルクシオン。最後はフォームの美しいムーンサルトプレスで試合を決めた。

第2試合


 ミステリーの負傷欠場によって政岡が参戦し、REAL HIPSTARが揃い踏み。迎え撃つはTTTレギュラーの光珠と、新レギュラーとなりつつあるB(後藤)のタッグ。
 B(後藤)と木下でゴングが鳴ると、圧倒的な体格差を生かしてB(後藤)がロックアップでロープに押し込む。しかし木下はテクニックでは上を行き、リストの取り合いからのテイクダウンを奪いクリーンブレイクから両者タッチ。
 光珠と政岡の対面となると、光珠がヘッドロックからショルダータックル。政岡は即座にネックスプリングで起き上がって余裕をアピール。さらに光珠が追撃を狙うが政岡がアームドラッグで迎撃。光珠もアームドラッグからドロップキックで反撃し串刺しエルボーを狙うが、政岡が場外に逃れながら光珠の足を引き、光珠をエプロンサイドへと叩きつけてから木下にタッチ。
 REAL HIPSTARは2人で光珠をロープに振り、縦横無尽のコンビネーション連撃。木下が引き起こそうとすると光珠が下から担ぎ上げ、自軍コーナーに叩きつけてB(後藤)にタッチ。
 B(後藤)はワンハンドボディスラムからセントーンを発射も、木下が回避したため自爆。B(後藤)は改めてセントーンをを発射するが、またも木下が回避したため自爆。B(後藤)は諦めて光珠にタッチ。
 光珠と木下がエルボーで打ち合い、光珠がチンロックで痛めつけてからロープに飛ぶが、木下がカウンターのドロップキックで迎え撃ち、政岡にタッチ。

 政岡は光珠をサミングで怯ませ、首固めの形で転がしてから顔面へ低空ドロップキック。さらに突っ込んでくる光珠へロープを使ったスタナーから振り子式セントーン。続けてトラースキックを発射も、光珠がキャッチして振り払いソバットからドロップキックを発射。政岡はこれを回避してロープに飛ぶが、光珠はフラップジャックでカウンターしB(後藤)にタッチ。
 B(後藤)はショルダータックルから串刺しラリアットを発射も、政岡が回避したところへ木下がエプロンを駆けてジャンピングハイキックを叩き込む。
 そのままタッチを受けた木下がミサイルキックを見舞うも光珠がカット。光珠は2人の攻撃の誤爆を誘うが、木下は政岡をリープフロッグで飛び越えて回避し、政岡がガン・スタン。B(後藤)も同じように2人の攻撃を誤爆させようとし、同じように政岡をリープフロッグで飛び越えた木下をキャッチしてバックフリップを狙うが、政岡がトラースキックでカット。木下は首固めもB(後藤)がキックアウトし強引に引っこ抜いてチョークスラムを狙うが、木下がカサドーラで丸め込んで3カウントを奪った。

B(後藤)「REAL HIPSTAR!」
(※B(後藤)が詰め寄っていくと2人は引き笑いで下がっていき、木下が「イヤやぁ……」とげんなり)
B(後藤)「アンタら2人、めっちゃつえーじゃん!俺と組んで!6人タッグ挑戦しようぜ?!やろうぜ?!」
木下「せーのっ、ごめんなさい!」
(※政岡&木下が頭を下げる)
B(後藤)「うっ……」
(※政岡&木下が退場)

光珠「……フられた気持ち、すげー分かるよ。俺がッ!一緒に組んでやるよ!やろーぜ!」
B(後藤)「ごめんなさい!」
光珠「なんでッ!(※南側にマッスルポーズ)……なァんでッ!(※東側へマッスルポーズ)なぁ~んで!(※北側にマッスルポーズ)なぁ~~んでだよ!(※西側にマッスルポーズ)なぁ~~~んで!(※南側にマッスルポーズ)」

 嘆く光珠に対してなぜかB(後藤)が殴りかかり、ロープに飛ぶも光珠がドロップキックでカウンター。光珠は声にならない哀しみで身を震わせながらマッスルポーズを決めて退場していった。

第3試合


 すっかりTTTの馴染みの顔となってしまったB(後藤)が状況をかき乱し混迷を極めている6人タッグ王座戦線。前回大会ではB(後藤)とドクターがTORUを巻き込む形で王座挑戦を果たしたものの、B(後藤)の空回りで敗北。その後、TORUは“T-odds”の正パートナーである瀧澤、自身を慕う紫焔の後藤(哲也)とともに“路地裏の少年たち”を結成して渡鳥連合へと挑戦名乗りを上げた。
 しかし、竹田の緊急欠場によって王座は返上となり、竹田の代打として塚本が加わり、両組によって新王座決定戦が行われることになった。

 路地裏の少年たちはグラサンにバンダナというハマショースタイルで統一して登場。
 渡鳥連合の面々がリングインするなり奇襲し、場外乱闘から試合開始。

 闘いの場がリングに戻ると、木村が後藤をいたぶっていき、秀旺がリングに戻ってくるとタッチ。
 秀旺はボディスラムで叩きつけ、後藤の必死のエルボー連打を涼しい表情で受け止めた上で逆水平チョップ一発で吹き飛ばす。
 代わる塚本も後藤の逆水平チョップ連打を平然と受け止め、チョップ一発で吹き飛ばしてからアトミックドロップから逆エビ固め。これをブレイクされると後藤の顔面をかきむしりながら木村にタッチ。
 木村は首投げから首を絞めながらの体固め。さらにエルボードロップ2連打から一本背負い。続けてブレーンバスターを狙うが後藤が背面着地しランニングエルボーで一矢報いてTORUにタッチ。

 TORUが出てくると秀旺&塚本が2人がかりで攻撃を仕掛けるが、TORUは2人の攻撃を誤爆させ、飛び込んできた瀧澤をカタパルト式ミサイルキックで発射。さらにダイビングフットスタンプからDガイストを狙うが、木村が暴れて着地し払腰。塚本にタッチ。

 TORUと塚本はロックアップで正面から力比べを展開し、押し勝った塚本がショルダータックルからフィッシャーマン・バスター。さらにバックドロップを狙うが、TORUが腰投げからのキドクラッチ、逆さ押さえ込みから足を取ってドラゴンスクリュー。両者タッチ。

 秀旺と瀧澤の対面となると、瀧澤がエルボー、秀旺がチョップで打ち合っていく。打ち勝った秀旺がロープに飛ぶも瀧澤がドロップキックでカウンター。さらに秀旺をコーナーに叩きつけ、瀧澤がリングから、TORUと後藤がそれぞれエプロンを駆けて3人同時の串刺しキック。さらにコーナーでTORUの串刺しドロップキック、瀧澤の串刺しドロップキック、後藤のブロンコバスター式ダブルニーからのミサイルキック、瀧澤のRKOが立て続けに決まり、路地裏の少年たちが一気に優勢に。

 瀧澤がファイヤーバードスプラッシュを狙ってコーナーに上るが、木村が場外から足を掴んで妨害し、塚本がデッドリードライブ。さらに木村がダイビングボディプレスを投下し、秀旺がチャンス of LOVE(※ニールキック)、ジャンピング・ブレーンバスター、バックドロップと連撃も瀧澤は根性のキックアウト。

 ならばと秀旺は見得を切ってから100%メロ~ンジュースを狙うが、これを瀧澤がウラカン・ラナで切り返してカウント3。瀧澤が大物食いの大金星を挙げ、路地裏の少年たちが新王者となった。


 試合後、この結末に納得の行かない渡鳥連合は新王者組を襲撃し、TORU&後藤を会場外へと排除するも瀧澤だけはリングに残す。
そして秀旺と木村はリング上に雀卓と急須・湯呑・饅頭を持ち込み、瀧澤にティータイムを要求。

秀旺「晃頼。晃頼!お茶やるぞ。お茶やるぞ。今日よ、饅頭持ってきたんだよ」
瀧澤「いらねーよ」
秀旺「晃頼!食わにゃ始まらんだろう?!食えよ!」
(※瀧澤が渋々饅頭を口に運ぶ)
秀旺「晃頼。お前を、今から、拉致する」

(※秀旺と木村が瀧澤に手錠をかけ、車のトランクに詰め込む)
木村「いいか!これが拉致の現場だ!よく撮っとけコラ!拉致だ拉致!」
秀旺「ムシャクシャしてやったぞ!コイツはこんなポンコツでガリガリだから饅頭で血糖値上げて太らせてやる!」
(※瀧澤を載せた車がどこかへと走り去る)

第4試合


 強豪を並み居る初代王座決定トーナメントを制して初代王者となった“Speed of Sounds”オースギ&千賀は、昨年11月には木下亨平&レイパロマのダブタッグを撃破して初防衛に成功。同年12月大会では、紆余曲折の末に阿部&仲川の挑戦が決定し、光珠は哀しみのマッスルポーズを決めた。

 オースギと仲川でゴングが鳴ると、互いにスピーディなグラウンドレスリングを展開し互角のまま両者タッチ。
 千賀は阿部のリストを取りながらのカニバサミでグラウンドへと引き込もうとするが、阿部が即座にアキレス腱固めで対応。阿部がグラウンドで上回り、アームバーからチキンウイングアームロックを狙うが千賀がロープへ。阿部がロープへ飛ぼうとすると千賀が足払いをかけ、両者タッチへ。
 仲川はオースギにランニングバックエルボーからスリーパーホールド。さらにロープへ飛ぶがオースギがドロップキックでカウンター。千賀にタッチ。
 仲川はエルボー連打から縦横無尽のロープワークで翻弄し足払いから側頭部への低空ドロップキック。阿部にタッチ。

 阿部は千賀のヒザを低空ドロップキックで打ち抜き、オースギにドラゴンスクリュー。もう一発を狙ったところで千賀がトラースキックでカットしようとするが、阿部はこれもキャッチしてダブルドラゴンスクリュー。阿部は千賀をコーナーに振って回転浄土宗からドロップキック。さらに伊良部パンチを発射するが、千賀はこれをかわしてシュガースポットを狙う。阿部もローリングしてこれを決めさせず、2人でローリングしてそのまま場外に落ちていくかと思いきや2人同時にアイル・ビー・バックで帰還。阿部がお卍固めを狙うと千賀も必死に抵抗して揉み合い、2人で場外に落ちていくかと思いきや2人同時にアイル・ビー・バックで帰還。666ではおなじみの光景が広がる。

 阿部と千賀がエルボーで打ち合い、阿部の伊良部パンチをかわした千賀がDDTから前転式延髄斬りを発射も、阿部がこれをキャッチしてアンクルホールド。これをカットに来たオースギは仲川がバタフライロックで捕獲。阿部は伊良部パンチを叩き込んでお怨霊クラッチを狙うが、千賀が振り払って延髄斬り。両者タッチ。
 オースギはダイビングバックエルボーから串刺しエルボーを発射も、仲川がこれを回避して延髄斬りを叩き込み、ヒザをついたオースギの顔面にドロップキック。さらに串刺しエルボーからランニングミドルキックを見舞い、ロープへ飛ぶが千賀がカニバサミで倒し、起き上がったところへオースギがランニングニー。さらに2人でランニングブレーンバスターで叩きつけ、場外へ逃れた仲川へプランチャの編隊飛行を発射も、仲川が素早くリングインして自爆させ、コーナートップから場外へのセントーンアトミコ。

 仲川と阿部はオースギにトレイン攻撃を見舞い、阿部がソバットを狙うがオースギが飛びついてフランケンシュタイナー。さらに仲川が突っ込んでいくが、オースギがカニバサミでロープへ倒し、千賀が場外から地対空ドロップキック。オースギ&千賀が再びダブルのランニングブレーンバスターを狙うが、仲川が振り払ってオースギにブレーンバスターからミサイルキック。仲川はジャーマン・スープレックスを狙うがオースギは回転エビ固め。仲川はキックアウトしてバズソーキックを発射。オースギがこれをキャッチするも仲川は延髄斬りで脱出しトラースキックからスワントーンボム。

 オースギはこれを回避して自爆させ、十字架固めから身を起こした仲川へ千賀がトラースキック。これは阿部がカットも千賀はトラースキックで排除。さらに仲川へトラースキックを発射も仲川がキャッチ。しかしオースギが仲川の視界外からトラースキックを叩き込み、展覧会の絵で突き刺して3カウントを奪った。

 試合後、やたらとベルトへ絡みたがるB(後藤)が挑戦表明をしようとしたのかリングへ上がってくるが、オースギ&千賀がダブルトラースキックで何も言わせぬままに排除した。

第5試合


 昨年12月、ガッツは自身のデビュー17周年記念試合で黒田哲広とタッグマッチで対戦。試合後には「僕は学生プロレスをやっていて、大学卒業したばかりのときに知り合いのツテで黒田さんに会って『どうすればプロレスラーになれますか』って相談して、練習方法とか色々教えてもらいました。そういうのがあって今こうして同じリングで黒田さんと戦わせてもらっています」と黒田に感謝の言葉を述べ、自身の成長を見てもらうべく次期挑戦者に指名。
 黒田は最初こそ「ガッツ、俺の性格分かってるやん。そういうの、苦手って……」と尻込みしていたものの、2019年5月の『武骨道2』にてガッツからシングルで敗れていることを持ち出し、「意外と負けず嫌いなんでね。意外とその負け、まだ根に持ってんだ。いいよ。正々堂々と!やりましょう!」と承諾。FMWから続くインディー魂を守り続けてきた2人は正々堂々の闘いを誓いあった。

 両者入場するとガッツが握手を求めるが、黒田はこれを拒否。
 ゴングが鳴るとロックアップで力比べもパワーは互角。正面からチョップを打ち合っていき、ショルダータックルで幾度もぶつかり合った末にガッツが打ち勝って「立てコラ!」と一喝。ガッツはジャイアントアームブリーカー連打から「お前は俺の付き人だったじゃねーかコラ!」と鬼神の生霊をその身に降ろして黒田を怒鳴りつける。

 ガッツはさらにジャイアントアームブリーカーを狙うが、黒田がこれを河津掛けで切り返し、ニーロックでじっくり痛めつけてからガッツを花道へと放り出す。2人は花道上でラリアットを撃ち合い、黒田がDDT。場外へ落下したガッツへ黒田が25年ぶりの乾坤一擲フットスタンプを発射するがガッツはなんとか回避。黒田はコーナーポストを使って哲っちゃん足殺しから観客席のイスでガッツのヒザをえぐり始めるが、「会場のイスを破損させた場合は自腹で弁償」という情報が伝えられると即座に攻撃を中止。

 黒田はガッツをリングに戻してヒザ十字。なんとかロープブレイクしたガッツの足をロープにくくりつけてヒザを踏みつけていく。ガッツは意地のヘッドバッドで反撃も、黒田がヒザを蹴りつけると激痛でのたうち回る。黒田は即座にヒザ十字で追い打ちし、ロープブレイクしてフラフラと起き上がったガッツへラリアット。

 ガッツはコーナーに捕まりながら立ち上がり、串刺しラリアットを狙う黒田へカウンターのラリアット。さらに串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック、パワースラムから冬木スペシャルを狙うが、黒田は必死のガードで決めさせず。ならばとガッツは雪崩式ブレーンバスターを狙うが、黒田が哲っちゃんカッターで切り返す。


 黒田はラリアットから冬木スペシャル。さらにトドメのラリアットを発射もガッツもラリアットで迎撃し、会場に轟音が響く。黒田がロープに飛ぶとガッツがカウンターのフライングニールキックを叩き込み、フェイスバスターを狙うが黒田がガッツの巨体をショルダースルーで放り捨てる。
 ガッツはヘッドバッド連打からラリアットを発射も、黒田がカウンターのラリアットで叩き伏せる。さらにコーナーへ上がっていき、ガッツが追いすがってくると着地して雪崩式パワーボム。そのまま足のクラッチを持ち替えてヒザ十字もガッツは必死のロープブレイク。


 黒田はラリアットを発射も、ガッツがかわして延髄斬りからゴーストバスター、ラリアット、フェイスバスターと畳み掛けてカウント3を奪った。

ガッツ「黒田さん、今日は熱いタイトルマッチ、ありがとうございました!やっぱ自分の目に狂いはなかったです。黒田さんを初防衛戦の相手に指名してよかったです!本当にありがとうございました!」
黒田「ガッツ、シングル2連敗か。言い訳出来ねえな。……ガッツ、ただ1つだけ言わせてくれ。俺はお前の付き人はやってない」
ガッツ「そうっすね(笑)それは嘘つきました。精神的に揺さぶろうと思っただけです(笑)」
黒田「アレは逆に俺をイラっとさせたよ」
ガッツ「あっ、火が点いたってことですね(笑)」
黒田「とりあえず、負けございます。やっぱお前素人のときから知ってたけど、こんなにも強くなるとは思ってなかったです、正直。最後の3連発効いたよ」
(※黒田がガッツと握手)
ガッツ「黒田さん、俺が勝ったんで俺からちょっとお願い聞いてもらっていいっすか」
黒田「やだ。嫌な予感する」
ガッツ「俺も1月3日で41歳になりました。黒田さんはいまおいくつですか?」
黒田「50」
ガッツ「50歳ですね。今日は41歳と50歳のおじさん同士の熱いタイトルマッチをやりました。今度は2月5日、この熱いおじさん2人でタッグを組んでTTT認定のタッグ王座に挑戦しませんか?!ここまでやったんですから、2人で(負担が)減るわけじゃないですか」
黒田「そうだけどねえ(笑)」
ガッツ「黒田さんに決めさせよう!オイ!チャンピオンチーム出てこいこの野郎!」
黒田「マジかよぉ、新年早々」

(※売店の準備をしていたオースギ&千賀が外から会場に戻ってきてリングに上る)
千賀「俺たちだってもうそんなに若くねーよ」
ガッツ「でもまだ30代だろう?!」
千賀「38と37」
ガッツ「38と37だろう?やろうよ、俺たちおじさんで。ほら、俺昔、中高年に元気を与えるってことしてたからさ。やろう、やろう」
千賀「中高年になってどうなのよ?」
ガッツ「元気だよまだ!」
千賀「じゃあやろう。黒田さんはどうですか?」
黒田「やってやるよォーッ!(※ヤケクソ気味に)」
千賀「じゃあやってやるよォーッ!」
黒田「やってやるよォーッ!」
ガッツ「じゃあ2月5日、来月の新木場大会のメインでタッグ選手権、挑戦者・俺と黒田さんvsSOS、決定ッ!」
千賀「じゃあやってやるよォーッ!ウワアアアアア!」
オースギ「ウガアアアアア!帰るぞ!」
千賀「帰るぞ!」
(※オースギ&千賀が去っていく)
ガッツ「皆さん、本日はあけましておめでとうございます!本年もTTTを何卒宜しくお願いします!今こういう大変な世の中ですけど、TTTは地道に2月も大会をやっていきますので、皆さん、プロレスを好きな皆さんだったらまた応援に来てくれると思いますので、2月5日もチケットを買って応援に来てください!今日はありがとうございました!」

<大会後コメント>

TORU&後藤哲也
TORU「ついに!俺と瀧澤と後藤!」
後藤「はいっ!」
TORU「間違えた」
後藤「えっ?!」
TORU「トルショー、タキショー、ゴトショー」
後藤「ゴトショーで!」
TORU「路地裏の少年たちが渡鳥連合を破り、GWC6人タッグチャンピオンになりました!ありがとうございます!渡鳥連合もなかなかの実力者やけど、今日は路地裏の少年たちが勝ちました。後藤も初タイトル……ゴトショーも初タイトルです」
後藤「初タイトルです!初挑戦で!」
TORU「試合後にひと悶着あってタキショーが渡鳥連合に拉致されてしまったみたいやけど、何より今日は後藤の、ゴトショーの初戴冠!それにつきます!」
後藤「ありがとうございます!」
TORU「ありがとうな、ゴトショー。どんどん防衛していこう」
後藤「これからもよろしくお願いします!」

――拉致されてしまった瀧澤選手について思うところは
TORU「拉致されてしまったのでねえ。思うところもなにもないんですけど。タキショーも連れ去られてアブダクションされてしまいましたけど、何より今日はゴトショーの初戴冠につきます!」
後藤「トルショーさん、ありがとうございます!」

ガッツ石島
――まずは初防衛おめでとうございます
「やっぱ僕の目に狂いはなかったですね。最高の、まさに最高の挑戦者でした」

――プロになる前の出会いからスタートした2人の関係がシングル王座戦を行うまでになりました
「ファンの頃からあこがれの人だったので、プロ入り前から知り合ってたし、プロ入り後もシングルで1勝1敗だったんだよね。今日は3戦目である意味決着戦みたいなところがあって、勝ち越せてよかったです」

――その憧れの黒田選手とタッグを結成してTTT認定インディー統一タッグへ挑むことになりました
「やっぱり対戦も結構してるんで、お互いやることも分かってるので阿吽の呼吸で行くんじゃないかと思いますけど、相手は百戦錬磨のSOSなんで。こっちは体格差を利用して勝利を掴みたいと思います」

――今日はTTTの2周年大会でしたが、代表として思うところは
「2周年ということでね、三大タイトルマッチをラインナップして、6人タッグ、タッグ、シングルとできたんでね。やっぱり僕の考えるプロレス団体っていうのは6人タッグのタイトルがあって、シングルのタイトルがあって、タッグのタイトルがあるっていう3つの王座がガッツワールドの頃からあるんで、それが基本かなというのが頭にあるんで、その三大選手権が意義ある形で出来たので非常に良かったと思います。それ以外の2試合も色んな若い選手が頑張ってくれたんで、インディーのいろんな選手が出ているんで、旗揚げ1周年に比べてある意味ボリュームアップしたものが見せられたんじゃないでしょうか」

――この2年間を振り返っていかがですか
「旗揚げしてすぐコロナ禍になって、佐山が引退してしまったりと思い通りに行かないことも結構有りましたが、コツコツ地道にやっていくのが本当に我々のスタイルだと思ってるんで。去年は攻めて行きたいんで『ATTACK』というシリーズでやってて、今回は2月からシリーズ名を『INNOVATION』にしました。新機軸って意味なんですけど、インディーの新機軸をTTTで築いて行きたいと思います」

――今日は裏でメジャー団体同士の対抗戦もあり、後楽園ホールではメジャーの女子プロレスが大会もあるなか、新木場を満員にしました。今回は“インディーのチカラ”というテーマも有りました
「まさにプロレスのチカラっていうのもTwitterのタイムラインで見ましたけど、インディーのチカラってのは今日のテーマの1つだったので、それは今日の興行を通じて見せられたんじゃないかなと。この興行戦争の中でこれだけお客さんが来てくれたのが本当にお客さんに求められてるってことだと思いますし、インディーのチカラが見せられたと思います」

――新機軸については来月の大会から分かっていく?
「我々は今所属が少ないんで、所属以外の人間が出て色んなインディーの若手、ベテラン、中堅がみんなこのインディー統一のリングで活躍していくことで地道に一生懸命やっていくことで新機軸が築かれていくと思ってますんで、具体的に風景が変わるわけじゃなくて、我々が面白いものを見せていくことで『あそこは新機軸だよね』って感じになっていけばいいかなと思います」

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