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10.92023
試合結果 10/9 『闘強商店会プロレス~三都物語~』 たかの台地区商店会 小平中央公園噴水広場大会
『闘強商店会プロレス~三都物語~』
観衆:400人(超満員)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
[たかの台地区商店会]○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
8分25秒 ロマンチックを突き抜けろ!→エビ固め
[末広通り商店会]●橋之介(フリー)
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[末広通り商店会]○ガッツ石島(TTT)&ツトム・オースギ(フリー)&バナナ千賀
6分40秒 WARスペシャル
[東久留米駅前商店会]●瀧澤晃頼(TTT)&黒田哲広(フリー)&夏すみれ(フリー)
▼たまプロタッグ新王者決定戦 60分1本勝負
【王者組/東久留米駅前商店会】●マスクドミステリー(TTT)&世羅りさ(プロミネンス)
9分58秒 一本背負い固め
【挑戦者組/たかの台地区商店会】○トランザム★ヒロシ(BASARA)&唯我(バトスカフェ)
※第7代王者組が初防衛に失敗。ヒロシ&唯我が新王者となる。
▼スペシャルタッグマッチ 60分1本勝負
[CRYSIS]○ジャガー横田(ディアナ)&藪下めぐみ(フリー)
10分42秒 コーナーからのローリング・カカト落とし→片エビ固め
[プロミネンス]●藤田あかね(プロミネンス)&夏実もち(プロミネンス)
オープニング
昨年の10月9日に行われたたかの台地区商店会と同じく、今年も大雨の中で強行開催。
関係各位が「もしかして誰も来ないのでは……?」と危惧する中、開始1時間前には防雨装備をバッチリ整えた数十人の観衆が公園に待機。商店会プロレスの地道な活動が熱心なファンを作ってきた証左とも言える光景が広がる。
客入れBGMには『サンダーストーム』が流され、弥武リングアナの選曲センスも光った。
まずはたかの台地区商店会の植竹克実会長、東久留米駅前商店会の竹内信雄会長、末広通り商店会の石川国由会長がリングに上がり、大雨の中で駆けつけてくれたファンへ挨拶を行った。
植竹会長「本日は大変お足元が悪い中、たくさん集まっていただいて本当にありがとうございます。たかの台地区商店会の植竹と申します。今日はこの三都物語のファイナルということで、最終戦になります。小平チームが勝ってくれると思っておりますが、みなさんも雨の中で大変ですけどよろしくお願いします!」
竹内会長「隣の町、東久留米市から参りました東久留米駅前商店会会長の竹内です。本日は寒いし、雨の中で五冠戦いただきまして誠にありがとうございます。今日はファイナルということで、先程お話にありましたように、東久留米駅前商店会チームと、小平のたかの台地区商店会チームのたまプロタッグの最終決戦があります。どちらが勝っても楽しみなので、皆さん最後までご声援お願いします!」
石川会長「皆さんこんにちは!こんちは!この雨の中、闘強商店会プロレスたかの台地区商店会大会にお越しいただきましてありがとうございます!今日で最終日になりますが、皆さん雨に当たって風邪を引かないように最後までご覧ください!よろしくお願いします!」
続いて、選手入場式が実施。滑りやすくなっている足元に気をつけながらおっかなびっくりといった様子でリングイン。各商店会の代表選手が意気込みを叫んだ。
世羅「みなさ~ん!こんにちは~!現たまプロタッグチャンピオンの世羅りさとマスクドミステリーで~す!本日はか・な・りお足元の悪い中お集まりいただきまして誠にありがとうございます!我々も怪我がないように努めてまいりますので、皆さん応援よろしくお願いします!」
千賀「(※渋いイケボを作って)どうも。新宿三丁目末広通り商店会代表のバナナ千賀です。こんにちはぁ、皆さん。こんにちは!みなさぁん!物好きな人たちとお見受けしました。こんな雨の中、我々でも試合をするか悩むところを……。でも元気だしていきましょう!来たからには盛り上がっていきましょう!やるぞォォオオオオオッ!!(※全選手が雄叫びで応える)」
ヒロシ「小平市民の皆さん!おはようございます!」
唯我「もう昼だよ」
ヒロシ「小平市出身レスラー・トランザム★ヒロシです!小平市民がスゲーんだぁ!今日はたまプロのタッグ王座をこの小平市に取り戻して我々が最強であることを証明したいと思います!応援よろしくお願いします!」
なお、今大会には「3連休の最終日に大雨が降る公園でプロレスをやるちょっとアレな連中がいるらしい」という噂を聞きつけた某有名地上波ワイドショー番組が六本木の方から取材に来ており、その旨がアナウンスされると観衆も選手も大興奮。
大会が始まる中で雨脚はどんどん強まってきており、グレーゾーンひよこレフェリーと一般人のダイスケさんがリングの中に出来た水たまりを雑巾で吸い上げようとするも、まさに海の水を柄杓で汲み干すが如し。全くの無意味であったため早々にギブアップしていた。
第1試合
今大会は第1試合から秀旺vs橋之介という豪華カードが実現。「新木場とかで見たかったな」という試合となるか、「ここじゃなきゃこれは見れねえよな」という試合となるかに注目が集まった。
試合はロックアップ、手4つでの力比べに始まり、リストロックの応酬へ。ヘッドロックから秀旺がショルダータックルで倒すと、水たまりの中で受け身を取った橋之介がバシャァンと水しぶきを上げる。
秀旺がロープに飛ぶも、橋之介はアームドラッグで放り捨てつつ側転ドロップキックを放つ軽業。さらにセントーン・アトミコで追撃するも秀旺はムクリと起き上がる。
秀旺がチョップ合戦を仕掛け、橋之介が撃ち返すと秀旺が「気持ちいいよ!」と両手を広げ『雨に唄えば』のワンシーンのような光景を作り出す。
秀旺はナックルからのサミング、さらに手首のバンテージを剥がして橋之介の首を絞め上げる反則三昧。橋之介がエルボーで反撃するも、秀旺は急所蹴りからショルダークロー。橋之介がエルボーで反撃するも、秀旺は倒れ込み際に足を振り上げて再びの急所蹴り。ボディスラムで叩きつけると、橋之介がさらに大きな水しぶきを上げる。
秀旺は再びショルダークローで痛めつけてからロープに飛ぶが、橋之介がドロップキックでカウンター。さらにその場飛びムーンサルト・プレスからクロスフェイスで絞り上げるも秀旺はなんとかロープへ。
橋之介はブサイクへの膝蹴りを叩き込んで秀旺をロープに振るが、秀旺がジャンピング・ラリアットで反撃。さらにジャンピング・ブレーンバスターで叩きつけてから必殺のロマンチックを突き抜けろ!を狙うが、橋之介が空中で姿勢を入れ替えクロスボディで切り返す。橋之介はロープに飛んでランニング・エルボーを発射も、これをキャッチした秀旺がロマンチックを突き抜けろ!で叩きつけて3カウントを奪った。
第2試合
水がビッチャビチャに滴る激マブ女と化した夏が2人のイケメン下僕を引き連れて噴水広場に降臨。SOSの2人はリングが水浸しで滑りやすくなっていることを利用し、ヘッドスライディングで滑走リングイン。ガッツがリングインして仁王立ちしている中で黒田が奇襲をかけ、場外乱闘となる中でゴング。
ガッツと黒田がチョップ合戦を展開する中、オースギ&千賀、夏&瀧澤は観衆が持つ傘の中に避難しながら乱闘を展開。オースギは木の下に出来ていた大きな水たまりに瀧澤の顔を突っ込ませる非情な攻撃を行う。
ガッツと黒田はリングの中に戻って打撃戦を継続。ガッツの鬼神ナックルに黒田がチョップで応えると、ガッツはコーナーにガンガン頭を打ち付けて気合を入れ、ヘッドバッドで倒してからスリーパーホールド。黒田がブレイクすると、ガッツが場外に放り出して再び外での殴り合い。
場外で瀧澤がオースギをエプロンに叩きつけようとするも、オースギはヘッドスライディングでリングの向こうまで滑って行って着地。瀧澤もヘッドスライディングで追っていくが、オースギが途中で足を掴んで捕獲。コーナーに振って突っ込んでいくが、ビッグブートで止めた瀧澤がティヘラで放り捨てる。
千賀がコーナーへと詰めていくが、滑って転んで仰向けに。そこへ黒田&夏がやってきて千賀の股間を鉄柱へ打ち付ける。さらに末広通り商店会軍をそれぞれコーナーポストにセットし、黒田の号令とともに夏&瀧澤も一緒に哲っちゃん足殺し。伝統芸能が若者へと受け継がれていく。
さらに夏がオースギ、ガッツへそれぞれブロンコバスターからの顔騎腰振り。東久留米の3人でガッツにトレイン攻撃を見舞い、瀧澤がブレーンバスターを狙うもガッツが逆にブレーンバスター。さらにヘッドバッドからのラリアット、WARスペシャルを決めたガッツがギブアップ勝ちを収めた。
第3試合
歴代全王者が防衛回数0回で王座陥落する呪われたベルトと化しつつあるたまプロタッグ王座。前回大会で王座戴冠を果たしたミステリー&世羅が地元・小平のヒロシ&唯我をアウェーの地で迎え撃つ。
雨脚はさらに強まっていき、この試合の開始時がピーク。世羅と唯我の対面でゴングが鳴ったときには両者目を開けているのもつらそうな様子。
試合はロックアップ、手4つでの力比べに始まり、リストロックの応酬へ。ヘッドロックから世羅が腰投げも唯我が即座にヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。両者タッチ。
ミステリーは分厚い雲の向こうにある宇宙と交信してパワーを降ろし、ヒロシは肉体の中の功夫を高めていくヒリついた対面。ロックアップからリストロックの応酬が展開され、ヒロシがヘッドロックから腰投げ。ミステリーがヘッドシザースで切り返すと、ヒロシが見事な倒立で脱出。追撃を狙うも、ミステリーがトーキックの連打からニードロップを見舞い世羅にタッチ。
世羅はヒロシをコーナーに押し付けて顔面を踏みつけ、ミステリーがスライディングキックで追撃。
代わるミステリーはチョップ、エルボースタンプの連打からスリーパーホールド。世羅にタッチ。
世羅はヒロシに逆エビ固め。ヒロシがロープを掴んでブレイクすると、世羅がダブルニードロップで追撃してミステリーにタッチ。
ミステリーはエルボースマッシュの連打からロープに振ってヒップトスを狙うが、ヒロシが耐えて大腰で叩きつける。唯我にタッチ。
唯我はエルボーを放つと見せかけて急所打ちからブレーンバスターを狙う。ミステリーが耐えると、唯我は思い切り急所を蹴り上げてからフィッシャーマンズ・スープレックス。さらにジャーマン・スープレックスを狙うも、ミステリーがバックを取り返す。ならばと唯我は後ろ足を振り上げて急所蹴りを見舞い、フィッシャーマンズ・スクリュー。
唯我はコーナー下にミステリーをボディスラムで叩きつけてコーナーに上っていくが、世羅が足を掴んでカット。ミステリーが雪崩式パワースラムで叩きつけ、世羅がダブルニードロップで追撃。
ミステリーはチョークスラムを狙うが、振り払った唯我が急所蹴りから股間へのトラースキックを叩き込み、ヒロシにタッチ。
ヒロシはミステリーを小外刈りで叩きつけて一本。さらに背負投げを狙うが、ミステリーがプッシュしてロープに振りラリアット。さらに暗闇脳天落としから世羅がリバーススプラッシュ式ダブルニードロップ。
ミステリーがヒロシを羽交い締めにする中、世羅は観衆から借りてきたと思われるビニール傘を脳天に振り下ろすが、これがミステリーに誤爆。ビニ傘が一発でへし折れるその威力にミステリーがたたらを踏み、その隙を逃さずヒロシが背負投げ固めで3カウント。
365日ぶりに小平の英雄が故郷に至宝を取り戻した。
第4試合
あのジャガー横田が大雨降る屋外の公園で試合をするという現実に入場時から観衆は大興奮。ジャガーはイスを、薮下は黒帯を、もちはバラムチを凶器として持ち込んでおりハードコアな試合が期待された。
ジャガー&薮下組が入場するや否やプロミネンスが奇襲をかけ、場外戦へと持ち込む。
ジャガーはもちを公園のベンチや街灯に叩きつけていき、薮下も水をたっぷり吸って重くなった黒帯で思い切りひっぱたく。
ハードコアならお手の物なあかね&もちもこれには尻込みし、ジャガーの相手を押し付け合うもリングに放り込まれてしまったのはもち。
ジャガーはもちの顔面をかきむしりながらのキャメルクラッチでいたぶってから薮下にタッチ。
薮下はなぜかニード手島レフェリーを黒帯でひっぱたいてからもちにフェイスクラッシャー。自軍コーナーでCRYSISの一員であるガッツも交えた3人での顔面攻撃。
さらにリング中央に出来た水たまりにもちの顔を突っ込ませながらのスリーパーホールドで絞り上げ、もちの回避運動に合わせて胴絞スリーパー、首4の字固め、ダブルレッグロック&腕固めと巧みにサブミッションを切り替えていく格闘女神ぶりを発揮。さらにダブルニードロップで追撃してもちをコーナーに振るが、もちがカウンターのラリアットで叩き伏せてヒップドロップ。カバーに入るも、ジャガーがレフェリーをぶん殴ってカット。
もちはモンゴリアンチョップを連打していくが、薮下がその腕をキャッチして脇固めから腕十字。もちがブレイクすると薮下が水車落としを狙うが、振り払ったもちがドロップキックを見舞って生還。
あかねは薮下に串刺しショルダータックルからエルボードロップ。さらにもちをアトミックドロップの形で薮下に叩きつける合体ヒップドロップ。あかねはさらに追撃を狙うが、ジャガーが水をたっぷり吸わせた黒帯を薮下に手渡し、薮下が黒帯であかねをビシバシと殴打。さらに払い腰で叩きつけてジャガーにタッチ。
ジャガーはあかねをパイプイスで幾度も殴打。あかねをイスに座らせた上で薮下がドロップキックを叩き込み、ジャガーがジャガーバックドロップ。さらにドリル・ア・ホール・パイルドライバーを狙うが、もちがカット。あかねのショルダータックルからもちのリバーススプラッシュ。
続けてあかねがバックフリップから変形キャメルクラッチに捕らえ、さらにPOMジュースへと移行しようとしたところで薮下が黒帯をフルスイングで叩きつけてカット。
もちがバラムチで薮下をひっぱたいて撃退し、ジャガーにも振り下ろすも、これがあかねに誤爆。薮下がもちからバラムチを奪い取って2人を滅多打ちにし、串刺しトレイン攻撃から薮下がミサイルキック。
ジャガー&薮下がダブルブレーンバスターであかねを叩きつけ、最後はジャガーがセカンドコーナーからのローリング・カカト落としを決めて3カウントを奪った。
ジャガー「いやぁ~……雨の中ありがとうございます!これはねえ、やる側より見る側が大変だと思います(笑)この雨の中応援に来てくださって本当にありがとうございます。本当に皆さんに会えることを楽しみにしてました。車で来ながら『雨止まねえかなあ』と思っていたんですが……。でも本当にこの雨ですから、風引かないようにしてください。本当に気をつけて。それでは、植竹商店会長さんにチェンジしたいと思います。植竹さ~ん!」
(※植竹会長がリングへ)
植竹会長「本日は冷たい雨の中、最後まで見てくださいましてありがとうございます。本当に楽しいプロレスだったと思います。ありがとうございました!また来年あるかと思いますので、皆さんまたお誘い合わせの上、集まりください。よろしくお願いします!」
<大会後コメント>
トランザム★ヒロシ&唯我
ヒロシ「おっしゃあ~~!このたまプロタッグのベルト、このかわいい猫ちゃんのベルトが俺たちの腰に戻ってきたぁ~!」
唯我「よいしょぉ~!最強小平!」
ヒロシ「そうですね!小平市民として本当に嬉しい限りです!けど、とんでもない雨でしたからね。興行をやることが、いい意味で狂ってるというか!みなさんもテンションおかしかったんで。最高の興行でした。これからも商店会プロレス、たまプロタッグのベルト、一生防衛し続けましょう!」
唯我「おう。ウチらが最強だ!来年も、全部。新宿と、東久留米と、小平と。もう1回防衛だ!」
ヒロシ「全部の都市を小平にしてやります!覚えとけっ!」