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試合結果 11/5 新木場1stRING『INNOVATION9』

『INNOVATION 9』
観衆:172人(満員)

▼第1試合「新木場闘会始」(30分1本勝負)
○バナナ千賀(フリー)
8分48秒 腕ひしぎ十字固め
●仲川翔大(J STAGE)

▼第2試合「SOSvs渡鳥連合」(30分1本勝負)
○ツトム・オースギ(フリー)
8分1秒 エビ固め
●木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)

▼第3試合「SURVIVAL 6MEN TAG WAR」(45分1本勝負)
阿部史典(BASARA)&木下亨平(ダブ)&▲青木魔太郎(ダブ)
11分3秒 無効試合
▲塚本拓海(BASARA)&ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)(フリー)&ガーリン・シュー・ペローズC(竹田光珠)(666)

▼セミファイナル「スペシャル6人タッグマッチ」(60分1本勝負)
木髙イサミ(BASARA)&○瀧澤晃頼&政岡純(フリー)
14分44秒 横入り式エビ固め
○政宗(フリー)&梶トマト(フリー)&CHANGO(フリー)

▼メインイベント「TTT認定インディー統一タッグ選手権試合」(60分1本勝負)
【王者組/“最高”ミステリー】黒田哲広(フリー)&▲マスクドミステリー
13分33秒 無効試合
【挑戦者組】▲ガッツ石島&藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)

▼緊急決定試合 TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合(60分1本勝負)
【王者組】藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)&●ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)(フリー)&ガーリン・シュー・ペローズC(竹田光珠)(666)
5分3秒 フェイスバスター→片エビ固め
【挑戦者組】○ガッツ石島&黒田哲広(フリー)&マスクドミステリー
※初代王者組が4度目の防衛に失敗。ガッツ石島&黒田哲広&マスクドミステリー組が新王者となる。

第1試合


 ジュニアヘビー級ならではのスタイリッシュファイトを展開する千賀と仲川のシングルマッチ。TTTでよく組まれる勝負論のある世代闘争マッチで仲川がどこまで爪痕を残せるか。

 入場してきた千賀は、脱いだガウンをセコンドとして働いていた同期・ダイスケへと投げつけるという愛情表現。ダイスケは笑顔でガウンを受け取る。
 ゴングが鳴ると、手4つから互いに身を低くしてタックルから入る足の取り合い。仲川が足を固めていくと千賀がすぐに転がしてカバーに入り、両者クリーンブレイク。
 両者ロープに飛び足払いの応酬から仲川がコーナーへ振るが、千賀は追撃を狙う仲川をひらりと飛び越えロープへ飛ぶ。仲川は追走しつつスライディングで足を払い、倒れた千賀の側頭部へ低空ドロップキック。
 千賀は場外にエスケープして間を取ってからエプロンに上がるが、仲川が即座に追撃。コーナーへと上がった千賀をデッドリードライブでリング内に投げ捨てるが、千賀は軽やかに前転しながら着地し、振り向きざまに延髄斬り。
 千賀は腕へのローキック、グラウンドでのアームロック、ロープを使ったアームロックと仲川の左腕に狙いを集中させ、仲川がエルボーで反撃するも強烈なエルボーで返して腕へのソバットで追い討ちしてから腕十字。仲川が足を伸ばしてロープブレイクも、千賀はアームロックに捕らえながらリング中央に引き戻して休ませない。

 千賀は仲川をコーナーへ振って突っ込んでいくが、これをかわして自爆させた仲川が串刺しジャンピングハイキック。コーナーへの串刺しバックエルボーから千賀の延髄斬りをかわして自爆させ、ランニング・サッカーボールキック。

 仲川はコーナーに上ってミサイルキックを突き刺し、さらにバズソーキックで試合を決めようとするが、これをかわした千賀がスクールボーイ。さらに首固めに捕らえるが仲川はキックアウトしてロープへ飛ぶ。千賀はこれに追走し、仲川が振り向いた瞬間に飛びついてDDT。

 さらに千賀は前転してからの延髄斬りを発射も仲川が回避。仲川が千賀の起き上がりに旋風脚を発射も、千賀が回避して延髄斬りをヒット。千賀がコーナーに上ってカンクーントルネードを狙うが、仲川が地対空ジャンピングハイキックで撃ち落とし、顎先へのトラースキックをクリーンヒットさせてからコーナーに上がりスワントーンボムを発射。

これをかわして自爆させた千賀が十字架固めで押さえ込み、仲川がキックアウトした際に上げた左腕を取って腕ひしぎ十字固め。流れるような美しいコンボで千賀がギブアップを奪い勝利した。

第2試合


 タッグマッチ内で幾度もぶつかり合ってきたオースギと木村のシングルマッチ。互いにバックボーンに持つ柔道技の攻防には毎度観衆から驚きの声が上がるが、1vs1でじっくりと闘うこの試合ではどのような展開が見られるか。

 ゴングが鳴ると、互いに小刻みなステップで間合いを計りながらリングを周り、オースギが低空タックルを狙うと木村が上からがぶってバックを取り、グラウンドに引き込みながら三角絞を狙うが、オースギが上から押さえ込んでカバー。木村もゆうゆうとキックアウトし、互角のままクリーンブレイク。

 再び向き合った2人はロックアップで組み合い、木村がヘッドロック。オースギがロープへ振ろうとしても木村は頑として離さない。ならばとオースギはロープへ振るそぶりからカニバサミで倒して脱出しリストロックへ。目まぐるしいリストロックの応酬から木村が再びヘッドロックに捕らえるも今度はオースギが即座に丸め込み、木村の起き上がり際にドロップキック。

ロープ際まで吹き飛んだ木村にさらにドロップキックで追い打ちして場外に叩き出し、プランチャでの追撃を狙うが、木村がこれをギリギリでかわしたためオースギが自爆。ダメージにのたうつオースギを、木村が場外巴投げからコーナーポストへのシュミット式バックブリーカー。深刻なダメージを負ったオースギにセコンドの千賀が思わず駆け寄る。

 場外カウントが進む中、木村はオースギをリングに放り込んでコーナーに振り串刺し攻撃を連打。エプロンに逃れたオースギがスワンダイブ式の攻撃を狙うが、木村は下から捕獲して投げっぱなし式の背負投げでオースギを叩きつけるという離れ業を見せる。

 木村は逆片エビ固め、ブレーンバスター、払腰、バックドロップと猛攻をかけ、必殺のダイビング・ボディプレスを発射もオースギが回避。
 オースギはオクラホマロールからバックスライドを狙うが、木村が振り払って再びバックドロップの体勢へ。これを一回転して背面着地したオースギは、木村の振り向きざまにランニングニーをクリーンヒットさせ、ツキノイシの体勢へ。木村はなんとか耐えて振り払いスクールボーイから入る腕十字で試合を決めに行くが、これを上から潰す形のエビ固めでオースギが3カウント勝利。

 千賀が混戦の中での腕十字で試合を決め、オースギが混戦の中での腕十字を切り返す形で試合を決めるというSOSの妙技がそれぞれ光る第1試合&第2試合となった。

第3試合


 それぞれ“若手”のカテゴリーから団体を牽引する“主力”のポジションへと脱皮している6人が集まったタッグマッチ。ノりにノっている阿部&木下&魔太郎に対し、塚本&ガーリンズは個々の実力はあれど連携に難があるため荒れた試合になることが予想されていた。

 いつものようにガービーだけが奇襲して突っ込むも敵味方双方から相手にされず、仲良く握手して定位置に付く。
 ガービーと木下の対面でゴングが鳴ると、木下がリストロックで翻弄してから十字架固めで速攻を狙うがカウントは2。ガービーは「腕上げたじゃん!」「頭もいいなあ!」と謎の上から目線で木下を称賛。両者タッチ。
 ガーシーと阿部の対面となると、阿部がいきなり顔面にビンタを連打しコーナーへと振る。ガーシーは阿部の追撃をひらりとかわし、ドロップキックからスーパーマンプッシュアップで筋肉増強。エプロンではガービーが真似して水揚げ直後のマグロのようにビタンビタンと跳ね回る中、ガーシーが見事なダブルバイセップスポーズ。さらにガーシーはショルダータックルで阿部をふっ飛ばし、上半身を跳ね上げつつ胸の前で両手を合わせたり腰の後ろで手を組んだりする高難度プッシュアップ。両者タッチ。

 塚本と魔太郎の対面となり、塚本がショルダータックルでなぎ倒すも魔太郎はガバリと起き上がって威嚇。オバケに強いとされる塚本は臆すること無く冷静に引き起こして自軍コーナーへと叩きつけ、3人で暴行を加えた後にチンロック。ガービーにタッチ。

 ガービーと魔太郎の対面となると、ガービーが「バア!」と両手を広げて威嚇するも魔太郎の答えはサミング。魔太郎がロープに跳ぶも、場外から塚本が足を引いて転倒させ、ガービーがボディスラムで追撃。ガーシーにタッチ。

 ガーシーはモストマスキュラー、ダブルバイセップス、サイドチェストのポーズを取って魔太郎を威嚇。すると、魔太郎もマッスルポーズで対抗し、常人には見えない力場を形成し押し合っていく。ガーシーは魔太郎の割れた腹筋を指でなぞって仕上がりを確かめつつ、渾身のモストマスキュラーポーズ。その威力に魔太郎はバタリと倒れ込む。
 満足したガーシーが魔太郎を引き起こそうとするが、ガバリと起き上がった魔太郎が下から組み付いてサムソンクラッチ。ガーシーの起き上がりに延髄斬りで追撃してから阿部にタッチ。

 ガーシーがモストマスキュラー、ラットスプレッドとポーズを決めていくと阿部の精神にもダメージが入り苦しみだす。ガーシーがロープに振るも、阿部が低空ドロップキックでヒザを撃ち抜き、回転浄土宗。
 阿部がロープに跳ぶと場外で塚本が足を引こうと待ち受けているが、阿部は事前に察知し別方向へ走る。しかしそこにはガービーが潜んでおり、足を引かれた阿部が転倒。ガーシーはバックドロップを狙うが、阿部が腰投げで切り返しビンタで反撃。木下にタッチ。

 木下はガーシーをロープに振ってドロップキック、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドと決め必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うがガーシーが大暴れして脱出。ロープに飛んだ木下は、場外に潜む塚本、ガービーを事前に察知して誰もいない方向へと飛ぶが、ガーシーが追走してスライディングで足払い。塚本にタッチ。

 塚本は投げっぱなしヒップトスから串刺し攻撃を狙うが、横っ飛びで脱出した木下がそのまま魔太郎にタッチ。

 魔太郎は重力を感じさせずにふわりと飛び上がるダイビング・クロスボディを見舞い、木下&阿部とともに塚本へトレイン攻撃。阿部の回転浄土宗、魔太郎のマンハッタンドロップ、木下のドロップキックと連撃が決まるが、ガービー&ガーシーがカット。

 塚本が魔太郎を押さえつける中でガービー&ガーシーがダブルチョップを放つも、これが塚本に誤爆。塚本は怒ること無く苦笑いでもう一度同じコンビネーションを求める器の大きさを見せるが、木下&阿部がカットに入り、リング上は6人が入り乱れる大乱闘に。制止に入ったレフェリーを突き飛ばして乱闘を継続したため、無効試合が宣言された。

第4試合


 8月大会で参戦した、政宗&梶&CHANGOというどことなく千葉の香りを感じるタッグが3人揃って再登場。前回参戦時の相手は滝澤&政岡&木下のタッグであり、政宗の骨喰の前に滝澤が敗れている。

 今回は木下の枠にイサミが入り、BASARA混成タッグとも呼べるチームが完成。入場時から政岡とイサミに不穏な空気が漂う。
 青コーナー側もねば~なトマチャンが仲良く(?)トマトダンスを踊る中、げんなりとした様子の政宗が参加を拒否するなど試合前から様々な思惑が飛び交うおもちゃ箱的カードになった。

 政宗と政岡の対面でゴングが鳴ると、リストロックの応酬からグラウンドでのバックの取り合いを展開。政宗が優位に進め、CHANGOが「いい加減に戻ってこい!」と叫ぶ中でも政宗はタッチを拒否。政岡は手4つでの力比べに押し勝ち、マスクを引っ張って叩きつけるラフプレイでやり返し両者タッチ。

 梶と瀧澤の対面になると、瀧澤が足払いからロープに飛びスピードで翻弄してからティヘラで放り捨てるも、梶も負けじと縦横無尽のハイテンションロープワークで駆け回りジャンピングエルボー。CHANGOにタッチ。

 CHANGOは瀧澤を引き回しながら「政宗さん、なんでもいいから出して!」と指示を出し、政宗がコーナーから出した足に叩きつけてタッチ。さらにCHANGOが高速ブレーンバスターでロープ下にたたきつけて「アトミコ!アトミコ!早く!」と指示を出すも、政宗は無視して静かにリングインし、自分で別方向のロープ下にセットしてからセントーン・アトミコ。梶にタッチ。

 梶は瀧澤とエルボー合戦を展開。互いにロープに飛びつつ追走の一撃を入れていくが、瀧澤がカウンターのフライング・クロスボディを見舞ってイサミにタッチ。

 イサミは梶、CHANGO、政宗の順に次々とドラゴンスクリューを見舞って蹴散らし、梶に雪崩式フランケンシュタイナー。さらにブレーンバスターを狙うが梶が背面着地。イサミは後ろ手に梶の足を払ってSTFで絞り上げる。梶がブレイクするとイサミがロープへ振るが、梶がレッグラリアートを見舞って政宗にタッチ。

 政宗はイサミにチンクラッシャー、河津掛け、ゆりかもめと捕らえるが政岡がカット。
 政宗とイサミがエルボーで打ち合っていき、かち上げエルボーで制した政宗がコウモリ吊り落としを狙うが、イサミは回転エビ固めで切り返す。イサミは自軍コーナーにタッチを求めるが、政岡が両手を上げてタッチを拒否。政宗が追撃に来るが、イサミはフランケンシュタイナーで放り捨てて強引に政岡へタッチ。

 政岡は、政宗へロープを使ったチンクラッシャーから振り子式セントーン。政岡が引き起こそうとすると政宗が下からチンクラッシャーを放つも、政岡は首固めの形で転がしつつ政宗の指へのフットスタンプ。さらにコーナーに控えるイサミへ「見とけよ!」と宣言してから勇脚・斬。

続けてAmbitionsでの決着を狙うが、政宗が足を払いそのまま骨喰へ。なんとかスタンド状態に戻して再びAmbitionsを狙おうとする政岡をロープに引っ掛け、回転エビ固めの形で叩きつける。両者タッチ。

 CHANGOと瀧澤の対面となると、CHANGOのロープワークを見きった瀧澤がフランケンシュタイナー、ランニングバックエルボー、ドロップキックと連撃。さらにRKOを狙って飛びつくが、CHANGOがキャッチしながらロープ際へ。すかさず梶がロップロープ越しに飛びつく回転エビ固めを見舞い、シーソーホイップのような形でロープへ飛ばしたところをCHANGOがジャンピングハイキックで追撃。さらにCHANGOがスクールボーイの形で転がしてから四つん這いになり、梶がCHANGOを踏み台に飛翔してから放つ飛びつき式DDT。

 CHANGOは究極飛龍裸絞に捕らえるがイサミがカット。瀧澤は場外に逃れるが、CHANGOがプランチャで追撃。そこへイサミがトペ・スイシーダで突っ込み、さらに梶がプランチャ。政岡が梶へエプロンから空対地トラースキックを見舞って場外に降りるが、さらにそこへ政岡がコーナーからのプランチャを放つという大混戦に。

 瀧澤とCHANGOがエルボーで打ち合っていき、瀧澤がチルト3を狙うもCHANGOが振り払いコーナーの攻防を制してフライトラップ。瀧澤も即座に丸め込みで切り返して激しい応酬が展開されるが、追撃を狙ったCHANGOへ瀧澤がカニバサミ。ロープへ倒れ込む形となったCHANGOへ政宗が場外からジャンピングキックを見舞い、CHANGOがたたらを踏んだところを瀧澤がスクールボーイで押さえ込んで3カウントを奪った。

 瀧澤の金星とも言える勝利であったが、イサミと政岡の仲は険悪。政岡が突っかかっていくとイサミは政岡の“清掃中”看板を奪い、政岡と、ついでに瀧澤もぶん殴る。ヒートアップするイサミと政岡を、勝利を収めた上でぶん殴られた瀧澤が低姿勢でなだめながら退場していくという不思議な光景が展開された。

第5試合


 TTT認定インディー統一タッグ王者として盤石の政権を築く【“最高”ミステリー】黒田哲広&マスクドミステリー。
 黒田はなぜか毎回「負けたら引退します!」と軽いノリで“負けたら即引退スペシャル”での王座戦を行い防衛を続けてきた。引退ネタの乱用を指摘されると「僕の師匠がそれやる人だから(笑)」と、FMWの某レジェンドを思わせるゆるゆるな引退観を語っていた。

 今回の挑戦者は、ガッツ石島&藤原秀旺。
 両者は令和のインディー界隈屈指の巨体を持つパワーファイターであり、深い因縁を持って幾度も死闘を繰り広げてきたが、今年10月2日にデスマッチで両者が激突した際に心境の変化が発生。ガッツが秀旺にタッグ結成を持ちかけて王座挑戦に誘い、秀旺がこれに応じたことで越境強力タッグが爆誕。過去最強クラスの挑戦者として王座獲りに臨んだ。

 秀旺の入場曲でガッツも入ってくるというチーム力を感じさせる入場も、互いに先発を譲らず「小汚いんだよ」「うっせぇこの野郎下がってろオラ!」と罵り合う不穏な立ち上がり。

 ミステリーとガッツというTTTの屋台骨の対面でゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べ。クリーンに離れたガッツに対し、ミステリーが離れ際にチョップを見舞い、そのままチョップの打ち合いに。ショルダータックルの打ち合いに競り勝ったミステリーだったが、ガッツはすぐに起き上がってボディスラム。タッチを無視しようとする秀旺だったが、ガッツは無理やりタッチ。

 黒田と秀旺の対面となると、格闘スタイルで構えた秀旺が黒田をグラウンドに引き倒してマウント掌底を連打。黒田は下から捌いてアームロックに捕らえながら引き起こし、ショルダータックルでなぎ倒す。さらにロープへ飛ぶが、秀旺がキャッチし、腰を落として耐えようとする黒田を強引にヒップトスで叩きつける。ガッツがタッチを求めるが、秀旺はチラチと一瞥しただけで無視し、アロハを脱いで黒田を殴打。ガッツがコーナーから手を伸ばして無理やりタッチ。

 ガッツは黒田へナックル&ヘッドバッドを見舞い、秀旺にタッチを求めるが、秀旺はコーナーに自らのストールを綺麗にかけることに腐心しておりタッチを拒否。ガッツが無理やりタッチ。

 黒田と秀旺はチョップで打ち合っていくが、黒田がサミングでこれを制し、ミステリーにタッチ。
 ミステリーは黒田と2人でロープに振ってダブルのバックエルボー。ミステリーは頭頂部へのエルボースタンプ、喉元へのニードロップ連打、スリーパーホールドからのボディスラムと連撃し黒田にタッチ。

 黒田はロープに振ってバックエルボーを見舞い、コーナーポストを使った伝統芸能・哲っちゃん足殺し。この日は条件付きで歓声が解禁されていたこともあり、「もういっちょ!」の声に気分を良くした黒田が大盤振る舞い。さらに顔面をロープにこすりつけてからヒザ十字で痛めつけ、ミステリーにタッチ。

 ミステリーは黒田の足攻めを引き継ぐ形でヒザ裏へのストンピングを連打し、ヒザへのニードロップから黒田にタッチ。

 黒田は秀旺をコーナーに押し付けて踏みつけ、串刺しラリアットを狙うも秀旺がチャンス of LOVE(※フライング・ニールキック)で反撃。ガッツが伸ばした手に秀旺がタッチするという、初めての共同作業が行われる。

 ガッツは2人をそれぞれショルダータックルでなぎ倒し、ロープに振られるとダブルラリアットで叩き伏せる。さらに黒田に串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。さらに串刺しラリアットを狙うが、黒田がカウンターの地団駄ラリアット。


 黒田はガッツを冬木スペシャルに捕らえるが、秀旺がカットに入る。黒田が中々離さず粘っている間にミステリーがコーナーへと上がり、タッチを受けるとガッツにダイビング・ラリアット。

 ミステリーは串刺しバックエルボー、ブレーンバスター、パワースラムと連撃し、黒田とのサンドイッチ式ラリアットを狙うが、ガッツが回避したため誤爆。すかさず秀旺が飛び込んできて黒田にドロップキックを見舞う。

 ガッツがミステリーを羽交い絞めにする中、秀旺がビッグブートを発射するが、案の定ガッツに誤爆。ガッツと秀旺が言い争っている中でミステリーが突っ込んでくるが、ガッツ&秀旺はダブルのバックエルボーで迎撃。

 初のチームプレイを決めた2人はミステリーをロープに振っていくが、ミステリーが上手くかわし、ガッツのラリアットが秀旺に誤爆。ガッツは「ゴメンゴメン!」と謝るが、ブチ切れた秀旺はガッツを蹴り倒し、マウントナックルを連打。思わず黒田&ミステリーが止めに入るが、ここにガービー&ガーシーが入ってきて黒田&ミステリーを引き剥がしつつ乱闘に参戦したため収拾つかず。レフェリーがこの日2試合目の無効試合を宣告した。
 試合が不成立となるため、王座の移動は無いものの、防衛回数にも加算されないことがアナウンスされた。

黒田「ふざけんなお前らよ!」
秀旺「なんなんだこれはぁ!」
黒田「こっちのセリフだオラ!(※観衆から不満の声)ほら、客もブーだよ!」
秀旺「黙って?静かにして?おい、なんだこれ。元々こんなのねーんだよ最初から。客寄せピエロじゃねーんだよ俺は」
ガッツ「うるせーコラ!組むっつっただろお前コラ!何だこの野郎!」
秀旺「組むわけねーだろ。ばか!」
ガッツ「うっせーコラお前!なんだテメーこの野郎!なんだコラ!お前!メインのタイトルマッチめちゃくちゃにしやがってこの野郎!ふざけんなこの野郎オイ!」
秀旺「タイトルタイトルって……もう、そういうものにこだわってるんだったらよ、俺ら3人(ガービー&ガーシー)、6人タッグのベルト、持ってるからよ。お前ら3人で挑戦してこい!今すぐ!」
ガッツ「このままお客さん帰らせられないでしょう!会長!やってもいいですか?!(※本部席の石川会長へ問いかける)」
石川会長「えー、タイトルマッチを承認します」

 両チーム&石川会長の合意により、藤原秀旺&ガーリン・シュー・ペローズB&ガーリン・シュー・ペローズCvsガッツ石島&黒田哲広&マスクドミステリーのTTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合が緊急決定した。

第6試合


 ゴングが鳴らされるとともに全員入り乱れての殴り合いとなり、観客席までなだれ込みながらの乱戦に。

 最初にリングに戻ったのはガッツと秀旺。やはり対角で殴り合うのが似合う2人がバチバチとチョップで打ち合い、幾度もラリアットで正面衝突。秀旺がサミングからロープに飛ぶもが、ガッツがカウンターのラリアットでなぎ倒す。

 続けて、リング上では黒田&ミステリーとガーリンズが対峙。黒田&ミステリーはガーリンズの誤爆を誘うが、2人は上手くかわしてタッグ王者に一撃入れ、秀旺も交えてミステリーにトレイン攻撃を見舞って天を指差す勝利宣言。

 ガービーがガーシーを前落としでミステリーの上に叩きつけ、ガービーがセントーン。さらに秀旺がバックドロップで叩きつけるもガッツ&黒田がギリギリでカット。
 ガーリンズがミステリーをダブルのブレーンバスターで叩きつけ、ガービーが再びセントーンを発射もミステリーが回避。ガーリンズにそれぞれクロスチョップを見舞ってガッツにタッチ。

 ガッツが出てくると、ガーリンズが2人で襲いかかってロープに振るが、ガッツはダブルラリアットでなぎ倒し、ガービーに追撃のラリアット。さらに黒田が地団駄ラリアット、ミステリーがチョークスラム、ガッツがフェイスバスターで叩きつけるという超大技ラッシュが決まり、ガッツがガービーから3カウント。

 この結末に納得がいかない秀旺は、試合終了を告げるゴングが鳴り響く中でガッツに襲いかかり大乱闘を継続。周囲が無理やり2人を引き剥がすと、ガッツがマイクを取る。

ガッツ「下がれこの野郎!オイ!藤原秀旺!今日俺たちがベルト取ったけどな、そんなんじゃ終わらねえよお前!次回、12月3日も俺と勝負しろ!12月3日は、俺のデビュー18周年だ。その18周年にふさわしいパートナーを俺は用意した。その名は!デスマッチの帝王・葛西純だ!お前も誰か連れてこいこの野郎!」
秀旺「やんねーからな俺は」
ガッツ「うるせーこの野郎!」
秀旺「小汚いんだよお前」
ガッツ「うるせーこの野郎お前!」

(※秀旺らが「やってらんねー」といった様子で退場)

ミステリー「黒田さん!俺たち、TTTのタッグと6人タッグの二冠王になりましたよ!」
黒田「なんか……お客さんとガッツには悪いけど、するっと二冠王になりましたね(笑)」
ミステリー「俺たち“最高”ミステリーとしても、今日のタイトルマッチはちょっと不完全燃焼なところがあるんだよ。12月、このマスクドミステリーのデビュー17周年、リアル・デビュー記念日12月3日!この新木場でまた別のチャレンジャーを迎えてタイトルマッチやりましょうよ!まだ相手は分かんないですけど、受けてやりましょう!」
黒田「……出来たら来年にしません?(笑)このまま二冠で良いお年を過ごしたい」
ミステリー「二冠で年越したいのは俺も一緒です!(笑)ちゃんと勝って年越しましょう!」
ガッツ「挑戦者は絶賛募集中ということで!ありがとうございました!皆さん今日もTTT新木場大会、ご来場いただきましてありがとうございます!次回12月3日は私の18周年、そしてマスクドミステリーのリアルデビュー日、17周年になります。我々、また気合を入れてインディー統一に向けてみんなで前進していきますので、これからも応援の程よろしくお願いします!」

<試合後コメント>

ガッツ石島&黒田哲広&マスクドミステリー、政岡純&木下亨平
――まずは6人タッグ王座戴冠おめでとうございます
ガッツ「棚からぼたもちみたいになっちゃったけど、勢いでやっちゃったね」
ミステリー「そうだねえ。勢いしか無いね」
黒田「なんかするっと二冠になっちゃいました(笑)」
ガッツ「俺もなかなかこの6人タッグ獲れなかったからね。でも一発で獲っちゃったね(笑)SOSと組んでも獲れなかったのに」

――ガッツ選手、秀旺選手とのタッグを振り返っていかがですか
ガッツ「まあ、ギクシャクはしてたけど、途中から、タッチしたあたりからうまくいくと思ったんだけどね。誤爆して、殴られて……やっぱアイツとは合わないね。アイツとは闘ってる方が性に合うと思うんで。まあちょっと、続けたかったけど、どうにもなんなかったから、また元通りやり合いますわ(笑)」

――12月には葛西純選手が参戦します。秀旺選手のパートナーも気になるところですが、最近参戦のない、渡鳥連合所属のあのデスマッチファイターが参戦する予定はありますか?
ガッツ「ちょっとどうかな?それは渡鳥に聞いてもらわないとわからないですね」

――12月が完全決着戦という意気込みでしょうか
ガッツ「そうですね。葛西純とは666でいつもやり合ってるんで、そのへんはもう10年以上試合してるんで、信頼関係については問題ないです」
ミステリー「戦って芽生えたりするからね」

――黒田選手、ミステリー選手はタッグ王座戦が無効試合になってしまいました
黒田「そうですね。残念な結果になってしまったというか、お客さんも『えーっ?!』ってなっちゃったんですけど、まさかの棚からぼたもちで二冠になっちゃったんで(笑)それはそれで良かったなと思います」

――タッグ王座についての今後の展望は
黒田「まあ、先程ミステリー選手が募集するって言ったんで、来る者拒まずで」
ガッツ「6人タッグのタイトルマッチは、12月に俺が出来ないからね、タッグの防衛戦になると思いますよ」

(※REAL HIPSTARの政岡&木下が登場)

木下「記者会見中にすみません!」
黒田「えっ、まさか……(笑)」
木下「今言った通り、挑戦者を募集ということで、REAL HIPSTARがついにそのベルトに挑戦したいと思いこの場に来ております!どうでしょうか、チャンピオン!」
黒田「敬語だ」
ミステリー「敬語ですね。丁重に来ました」
黒田「『やらせろ!』とか来たら、こう(※追い払う仕草)だったんですけどね、ちょっと、こんな敬語使われたらな……」
ミステリー「まあ、相手にとって不足はないですし」
黒田「ただ、やるからには若い芽は潰す!その覚悟で来てくれるのか」
木下「もちろんでございます!新しい時代をね、築かないといけないと思いますし、僕らは2人で初めてのタッグベルト、このベルトを巻きたいと思いここに来ておりますので、しっかりと年内最後の12月の興行で是非ともタイトルマッチをしていただきたいです!」
ミステリー「分かりました!じゃあ、12月3日、ここ新木場で、“最高”ミステリーの防衛戦の相手はREAL HIPSTARで決めたいと思います」
木下「いいですか、ガッツさん!」
ガッツ「まあ、コミッショナーがOK出せばね(笑)」
ミステリー「まあそれで申請出すんで」
政岡「決定?」
木下「申請がね?」
政岡「ほぼ決定だろ!」
黒田「あれっ?」
政岡「俺らがよ、おじさん2人の肩の荷を軽くしてやるよ!」
黒田「あれっ?!敬語は?!」

政岡「おじさんのベルト、俺たちREAL HIPSTARがいただく!俺ら2人は、2人で1つ!見てみろ!打ち合わせしてないのに靴がたまたま色違いやったぞオイ!俺らのコンビネーションに勝てるんか?俺らがそのベルト一発で獲ったるからな!来月、よろしく頼むから」
木下「よろしくお願いします!」

(※REAL HIPSTARが去っていく)

黒田「口のききかた悪いなアイツ!政岡の野郎……あんだけ敬語で来たから『やってやる』って言ったら、あんな偉そうに!上から目線で!」
ガッツ「そういう若い芽は潰さないといけないですよ、逆に」
ミステリー「逆に遠慮なくいけますね」
黒田「有刺鉄線バット持ってきますよ」
ミステリー「おっ?!」
黒田「あっ、すんません今の嘘です(笑)ガハハ!嘘です!有刺鉄線ボード用意する!……あ、嘘です(笑)意外と作るのめんどくさいんだよ」
ガッツ「作ってたんですよね、昔」
黒田「やってました、若手の頃(苦笑)」
ガッツ「ということで、次回12月3日もよろしくお願いします!」

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