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5.122024
試合結果 5/11 新木場1stRING『CONVICTION 4』
『CONVICTION 4』
観衆:175人
▼第1試合「新木場闘会始」(15分1本勝負)
○政岡純(フリー)
11分8秒 トラースキック→片エビ固め
●斎藤拓海(花鳥風月)
▼第2試合「SURVIVAL TAG WAR」(30分1本勝負)
○梶トマト(飯伏プロレス研究所)&条柴拓真(フリー)
9分1秒 スピード
ガイア・ホックス(フリー)&●HAKKA(Puzzle)
▼第3試合「スペシャルシングルマッチ」(30分1本勝負)
●マスクドミステリー
12分35秒 ラ・マヒストラル
○高梨将弘(DDT)
▼セミファイナル「ガッツ軍vsAlmaLibre軍4vs4イリミネーションマッチ」(時間無制限)
[ガッツ軍]ガッツ石島&バンビ(フリー)&山田太郎(666)&翔太(フリー)
16分11秒 無効試合
[AlmaLibre軍]定アキラ(AlmaLibre)&Regulus(AlmaLibre)&清水来人(Team Motion)&緑野アミサ(AlmaLibre)
※藤原秀旺&後藤恵介の乱入
<1人目>
○翔太
3分17秒 雁之助クラッチ
●Regulus
<2人目>
○緑野アミサ
10分2秒 OTR
●バンビ
<3人目>
○山田太郎
10分35秒 オースイ・スープレックス
●緑野アミサ
<4人目>
○清水来人
12分20秒 ライトリフト→片エビ固め
●翔太
<5人目>
○清水来人
12分20秒 OTR
●山田太郎
<6人目>
○ガッツ石島
13分38秒 ラリアット→片エビ固め
●清水来人
▼緊急決定試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)&後藤恵介(フリー)
6分49秒 ロマンチックを突き抜けろ!→体固め
●ガッツ石島&定アキラ(AlmaLibre)
▼メインイベント「TTT認定インディー統一タッグ選手権」(60分1本勝負)
【王者組】瀧澤晃頼&●神崎ユウキ
19分46秒 千賀のトラースキック→エビ固め
【挑戦者組/Speed of Sounds】○ツトム・オースギ(フリー)&バナナ千賀(フリー)
※第5代王者組が2度目の防衛に失敗。オースギ&千賀が新王者となる。
第1試合
2度目のTTT参戦となる斎藤は花鳥風月の次期エースと目される23歳になったばかりの期待株。巧みなインサイドワークも操る実力者たる政岡にどこまで食らいつけるか注目された試合。
ロックアップで組み合い、体格に勝る斎藤がロープに押し込み離れ際にチョップ。
リストの取り合いが展開されるも、政岡がサミングからアームドラッグ。さらにロープに飛ぶも斎藤がヒップトスからの低空ドロップキックを見舞って連撃は許さず。
斎藤はコーナーに詰めていき、強烈なチョップを連発して新木場の夜空に快音を響かせる。さらに追撃を狙うが、政岡が場外へと放り出して清掃中ボードで一撃。
政岡は斎藤をリングに戻してネックロック、チンロックと続けていたぶる。さらにコーナーに詰めて強烈なチョップを叩き込む意趣返しからロープにくくりつけながらの顔面かきむしり。顔を踏みつけてからボディへのフットスタンプ&エルボー連打。さらに斎藤のドロップキックをスカして顔へのフットスタンプ。
斎藤は自慢のチョップで政岡を怯ませてドロップキック。串刺しバックエルボーからのランニング・チョップ、ミサイルキックと連撃してノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、振り払った政岡が顔面へのビッグブート連打で崩して低空ドロップキック、ドロップキックと連打。さらに場外へと引きずり落としてから顔面へのトラースキック。完全にダウンした斎藤はあわやカウントアウト負けまで追い込まれる。
ふらふらとリングに戻った斎藤だったが、政岡は非情なるスワンダイブ式フットスタンプで追撃。さらに必殺のAmbitionsを狙うが、斎藤はスクールボーイで切り返し、続けてバックスライド。好転して抜け出した政岡がかかと落としを見舞うも、斎藤はドロップキックからシュバイン。
続けて斎藤はレインメーカー式のチョップを放つも、かわした政岡がレフェリーに斎藤の足を持たせた上で急所蹴り。ヒザを付いた斎藤の側頭部にトラースキックを突き刺して3カウントを奪った。
試合後、政岡は斎藤に握手を求める。斎藤がこれに応じると、政岡はその手をマットに置いてフットスタンプ。試合後の盤外戦も政岡が圧勝を収めた。
第2試合
千葉vs台湾というインターナショナルな対抗戦。
TTTファンにもすっかり受け入れられたガイアは、今回が初参戦となるHAKKAをパートナーに連続参戦。ともにPuzzleのリングで闘っているが、2人の仲は非常に悪いという情報が場内にアナウンスされる。
梶&条柴が入場時にトマトダンスを踊ると、ガイア&HAKKAも笑顔で一緒にダンス。日台友好ならぬ千台友好が実現する。
条柴とHAKKAの対面でゴング。
ロックアップで組み合うも、長身のHAKKAは条柴をパワーで圧倒。条柴が「馬鹿力だなあ?!」と文句をいうと、HAKKAはニホンゴワカリマセンアピールで涼しくかわす。ロックアップで組み合い、HAKKAがロープに押し込んで強烈なチョップを見舞う。さらにロープに飛んだ条柴を軽々とキャッチしてボディスラムを狙うが、着地した条柴がヒザカックンからのフェイスクラッシャー。両者タッチ。
梶はガイアのロックアップをかわしながら「ハイテンショォーーーンッ!!」と絶叫。梶がショルダータックルで吹き飛ばすも、ガイアはネックスプリングで跳ね起きながら「ハイテンショォーーーンッ!!」と叫んで切り返す。梶は人工衛星ヘッドシザースからのドロップキックで場外に叩き出し、場外飛びのフェイントから「ハイテンショォーーーンッ!!」と挑発。ロープに飛ぶが、ガイアがレフェリーを使ったフェイントでかわしてDDTで突き刺し、セントーン・アトミコ。HAKKAにタッチ。
HAKKAは梶を担いでスクワットしてからボディスラムで叩きつける驚異的なパワーを誇示。さらにスリーパーホールドで絞り上げてからガイアにタッチ。
ガイアは梶をコーナーに詰めて「ハイテンショォーーーンッ!!」と挑発しながらチョップを連打。さらにフックキック、リバース・スリングブレイド、ゼロ戦キックと華麗な連撃を見舞ってロープに飛ぶも、梶は「ハイテンショォーーーンッ!!」と絶叫しながらレッグラリアートを叩き込む。条柴にタッチ。
条柴は援護に来たHAKKAとショルダータックルでぶつかり合い、ガイアも2人まとめてDDTで突き刺す。さらにガイアへ飛びつき式のコンプリートショットで叩きつけ、ホップアップ式の攻撃を狙うもガイアがフランケンシュタイナーで切り返す。さらに飛びついていくが、キャッチした条柴がハリケーンドライバー。さらにロープに振るも、ガイアは条柴を馬跳びで飛び越えてから旋風脚。両者タッチ。
梶は超高速ロープワークで翻弄してフライングフォアアームを放つも、HAKKAがキャッチして投げっぱなしブロックバスター。さらに逆エビ固めでガッチリ腰を落とすも、梶はなんとかロープへ。
HAKKAがブレーンバスターを狙うが、梶は着地してロープへ飛ぶ。そこへガイアが飛び込んできてミドルキックからのシザースキック。HAKKAがロープへ飛んで「ハイテンショォーーーンッ!!」とラリアット。HAKKAは「終わりだ!」と叫んでサンダーファイヤー・パワーボム。梶がカウント2で肩を上げると、HAKKAはロープへ飛ぶ。梶もロープへ飛んでドッグファイトが展開されるが、一瞬の隙を突いて組み付いた梶がスピードで3カウント。
試合後、両軍は握手&グータッチを交わして健闘を称え合い、清々しい空気をリングに残した。
第3試合
このところ続いているミステリーのシングルマッチシリーズ。この日はDDTから高梨将弘がTTT初参戦。
ロックアップからリストの取り合いを展開。互いに互いの引き出しの数を競い合うかのような多彩な切り返しが展開されていく。
一旦離れてから高梨が左右の手を交互に掲げる手4つのフェイントからエプロンにでながらロープ越しのリストロックからロープを使ったアームブリーカーを狙うが、ミステリーが絡め取ってスリーパーホールド。そのままロープ越しに引っこ抜いて絞め上げていくが、高梨が脱出してロープに飛ぶ。ミステリーはカウンターのクロスチョップで迎え撃ち、後頭部へのエルボースマッシュ、エルボースタンプを連打。さらに額へのニードロップを連打し、コーナーに振って串刺し攻撃を狙う。
高梨はブートで迎撃してコーナーに上がり、デッドリードライブを狙うミステリーの腕を取って腕へのカーフ・ブランディング。さらにナックル連打から変形トルネードクラッチのフェイントからの脇固め。さらにタカタニックを狙うが、振り払ったミステリーがロープに振ってパワースラム。
ミステリーは串刺しバックエルボーからサイド・スープレックス。さらにスリーパーホールドから変形STOで叩きつけ、コーナーに上ってダイビング・ラリアットを発射。高梨はこれをキャッチして脇固めを狙うが、ミステリーが腕力だけで振り払う。高梨は丸め込みで翻弄して足4の字固めを狙うと見せかけて変形エビ固め。さらにロープに飛んだミステリーに足払いをかけて丸め込む。ミステリーがキックアウトした際に高梨がレフェリーへ向けて吹っ飛んでいき、意図的にも思える接触。
ミステリーは突っ込んでいくが、高梨はこれをかわしてスクールボーイで転がしてからの低空レッグラリアート。カバーに入るもレフェリーは倒れたままでカウントを叩けず。これを見た高梨は、コーナーマットを外して金具むき出しに。ミステリーの腕を金具に叩きつけようとするが、ミステリーが抵抗。高梨は延髄切りを叩き込み、ミステリーのチョークスラムを鼻つまみで脱出。
ミステリーはラリアットからのチョークスラムを決めるも、高梨はすぐさま場外へと転がり出てカバーを許さず。
ミステリーが追っていってリングに放り込み、再びチョークスラムを狙う。しかし、高梨が横にいたレフェリーを引っ掴んで放り捨て、ミステリーを金具むき出しのコーナーに叩きつける。
高梨がミステリーにバックスライドを狙うと、ミステリーもバックスライドでの切り返しを狙う。2人が熾烈な攻防を繰り広げる中、高梨は再びレフェリーを引っ掴んでミステリーに捕らえさせる。背中合わせ状態のミステリーは気付かずレフェリーへバックスライド。高梨が3カウントを叩くとミステリーは自身が勝利したと勘違いして両手を天に突き上げる。
その手をキャッチした高梨がラ・マヒストラルで丸め込んで3カウント。
第4試合
4月の新木場大会にて、ガッツは松崎和彦を破ってインディー統一無差別級王座の防衛に成功。その後、定が挑戦者として名乗りを上げるも、ガッツは「初防衛戦の相手、お前だったよな?」と定の実績不足を理由に難色を示した。
定はその指摘は受け入れつつ、「AlmaLibreは寄せ集めみたいな集団なんスよ。ガッツさんゆかりの寄せ集め集団と、寄せ集めvs寄せ集めで対抗戦をやって、そこでワタクシが貴方から直接3を獲った暁には僕に挑戦させてもらえないですかねえ?」と条件を提示。ガッツがこれを呑んだため、このときには必要性もテーマも特に感じられないふわふわな対抗戦が決定した。
定しかその真意を知らぬ対抗戦には、TTTというよりガッツワールドを感じさせるガッツ&バンビ&山田&翔太という4選手が集結。AlmaLibreからは定に加え、緑野Regulus&清水&緑野がTTT初参戦。
この試合は通常のプロレスルールに加え、オーバー・ザ・トップロープ(OTR)での決着も採用される。
ガッツと定の対面でゴング。
ロックアップからヘッドロック、ショルダータックルのぶつかり合いが展開。ガッツがいきなりパワースラムを繰り出し、ガッツ軍が全員で定を袋叩きに。トレイン攻撃からバンビ&山田のダブルブレーンバスター、翔太のフロッグスプラッシュが決まるもAlmaLibre軍が総出でカット。
翔太と定の対面。翔太が定をOTRさせようとするも、振り払った定がビッグブートを叩き込んでRegulusにタッチ。
Regulusはコーナーに駆け上って美しいミサイルキック。さらに延髄切りからダイビング・ネックブリーカードロップ。さらに清水と2人で翔太にヒップトス。清水のセントーンからRegulusのその場飛びフロッグスプラッシュが連続で決まり、Regulusが延髄切りのフォームから繰り出す片足ドロップキックからランニングニーを発射。これをかわした翔太が雁之助クラッチで3カウント。Regulusが失格。
清水が翔太にアトミックドロップを見舞い定にタッチ。
翔太と定がナックル合戦を展開していき、翔太がチンクラッシャー。定は怯まずアイリッシュウィップからショルダースルーで高々と放り捨て、緑野にタッチ。
緑野&定が翔太にダブルショルダータックルを見舞い、緑野がボディプレス。さらに2人がかりで翔太をOTRさせようとするが、翔太が必死でリング内に生還。緑野がボディスラムからボディプレスを見舞い、清水にタッチ。
清水は翔太にボディスラムからエルボードロップ。しつこい連続エビ固めでスタミナを削ってからスリーパーホールドに捕らえ、ヘッドバッドを見舞って定にタッチ。
定はチョップ&ナックルで突貫していくも、定は余裕で受けきってニーリフト。さらに投げようとするが、翔太が着地してコーナーに上る。定を誘い込んでスイングDDTで頭からマットに突き刺し、山田にタッチ。
山田は定にランニング・ネックブリーカー・ドロップからロープを使ったスタナー、さらにロープの上に正座の形で乗ってから翔ぶ変形スプリングボード式スワントーンボム。山田はロープに飛んでウラカン・ラナを狙うが、キャッチした定がそのままシットダウン式パワーボム。両者タッチ。
バンビと緑野の対面。緑野がショルダータックルでぶつかって行くも、バンビはビクともせず。その後のエルボー合戦でもバンビが圧倒するも、緑野は意地のショルダータックルでなぎ倒す。
さらに緑野が突っ込んでいくも、バンビはムチを取ってAlmaLibre軍を全員ビシバシ叩いていく。バンビは緑野に変形STOからボディプレス。さらにリバーススプラッシュで圧殺するもカウントは2。バンビはラリアットを狙ってロープに飛ぶも、緑野がロープを引き下げ、AlmaLibre軍総出でOTRさせる。バンビが失格。
山田と緑野の対面。山田がロープに飛ぶも、緑野が追走ラリアットからショルダータックル。さらにボディスラムでセットしてダイビング・ボディプレスを発射も、かわした山田がオースイ・スープレックスで3カウント。緑野が失格。
山田と清水の対面。清水が逆水平チョップを連打していくが、山田がヘッドバッドからのガットショットで怯ませて翔太にタッチ。
翔太&山田が2人でロープに振るも、清水がダブルラリアットでなぎ倒し、翔太にブレーンバスター。清水はサイド・スープレックスを狙うが、翔太が振り払って延髄切り。さらにスイングDDTを狙うが、清水がキャッチしてライトリフト(※変形無双)で叩きつけて3カウント。翔太が失格。
すかさず山田がダイビング・クロスボディを発射も、清水が軽々キャッチ。そのままエプロンに着地させ、ショルダータックルで場外へ吹っ飛ばす。OTRで山田が失格。
残るはガッツ、定、清水の3人。
あっという間に残り1人となってしまったガッツ軍だったが、セコンドとしてやって来ていたビッグベアーがなぜか張り切りながらリングに上がり清水にショルダータックルで突撃。清水が微動だにせぬままビッグベアーはふっ飛ばされ、スリーパーホールドを食らうと高速タップ。会場がとんでもない空気になる。
改めてガッツと清水の対面。
清水がエルボー、ガッツがヘッドバッドを連打する肉弾戦。ガッツがロープに飛んだところでエプロンから定が足払いをかけ、清水が逆水平チョップ連打からラリアットを狙う。ガッツがカウンターのラリアットで叩き伏せ、さらにロープに飛んでラリアットで3カウント。清水が失格。
最後に残ったガッツと定の大将戦。
定はエルボー、ガッツはチョップで打ち合っていく。ガッツが鬼神ナックルを叩き込むと、定はトラースキック、ショットガンドロップキック、ランニングニーと連撃。さらにブレーンバスターを狙うが、逆にガッツがゴーストバスター。完璧に決まるもカウントは2。
ならばとガッツは定をラリアットでふっ飛ばして1回転させ、WARスペシャル。
誰もが決着を確信するも、突如謎の男2名がリングに乱入。
その正体は、今年1月にTTTから追放された藤原秀旺、そして後藤恵介。
秀旺&後藤がガッツ&定に暴行を加えると、両軍のセコンドが止めに入って収拾付かず。試合はノーコンテストとなることが宣言された。
大混乱の中で怒鳴り合いが展開され、ガッツは「おいアキラ!一時休戦だ!2人でやっつけるぞ!」と共闘を呼びかけ、2人で秀旺&後藤に襲いかかる。
急遽、ガッツ&定vs秀旺&後藤のタッグマッチが緊急決定された。
緊急決定試合
4人は客席になだれ込みながら激しい殴り合いを展開。
ついさっきまでギブアップ寸前まで追い込まれていた定のダメージが深く、後藤になすすべなく弄ばれる。
リングに戻って定と秀旺の展開。力なくチョップを放っていく定に対し、秀旺は余裕の笑みを浮かべながらナックル連打で反撃。ダウンした定に秀旺がストンピングの猛連打。
代わる後藤が串刺しボディスプラッシュから串刺しラリアットを発射するが、定がかわしてスクールボーイの形で転がしてからのバズソーキック。ガッツにタッチ。
ガッツは2人をショルダータックルでなぎ倒し、2人にまとめてダブルラリアット。ガッツは後藤に串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。
ガッツと秀旺が足を止めてのチョップ合戦を展開。互角と見るや互いにロープに飛んでラリアットで正面衝突を繰り返していくが、これも互角。ガッツが一瞬の隙を突いてカウンターのラリアットで叩き伏せ、さらにロープに飛ぶも後藤が足払い。
秀旺は持ち込んだサーベルを振りかざすが、定が必死にこれを奪い取る。
一安心かと思われたが、なんと定がサーベルでガッツの顔面に一撃。思わぬ攻撃にガッツがダウンする中、後藤がラリアット。定がガッツを引き起こして秀旺に渡すと、秀旺がロマンチックを突き抜けろ!で叩きつける。3人で踏みつけてフォールして3カウント。
放送席から「この結末は納得行かないですねえ」と声が上がる中で定がマイクを取る。
定「……納得行かないねえ。納得行かないねえ。今の俺のTTTの立ち位置が一番納得行かないねえ。ガッツさん、今まで僕に飽きること無くオファーし続けてくれて、誠にありがとうございます。僕がTTTに上がるようになった本当の理由……このわけわかんない頭おかしいおじさんと一緒にユニット組みたかったんだよ。長かったなあ、ホントに。そして、AlmaLibreの皆さん、すみません。自分の団体をいいことに利用させてもらいました。太郎さん、バンビさん、翔太さん。先輩3人すみません。利用させてもらいました。すべては俺がどうやったらガッツさん、あなたと試合ができて、どうやったら藤原秀旺がこのリングに戻ってこれて、どうやったら一番面白いかを3~4ヶ月くらい前からず~っと考えてたんですよ。ガッツさん、ありがとうございましたぁ。いい機会をくれて。メチャクチャ今気分がいいです。TTTの皆さん、別に僕は悪いことをするつもりはこれっぽっちもありません。俺のやりたいことをこれからやっていきます。詳しいことはウチの親分から。どうぞ!親分!」
秀旺「どーも皆さんお久しぶりです!藤原秀旺でございます」
定「そうそう、これだよ(笑)」
秀旺「えー、この数ヶ月、中国にもいましたし、帰ってきたら酸素カプセルのようなボックスみたいのに1~2ヶ月入って宇宙パワーみたいなものを浴びて、今日来ました。まずはですね、色々言いたいことはあるんだけど、次回のTTTの大会はいつですか?21日の王子?これ、誰でしたっけ、名前……ガッツ石島選手。彼が持ってるベルトにまずは僕が挑戦っていうんじゃなくて、元々僕が持っていたものなんで、いただくという儀式を5月21日の王子でまずやりたいと思いますんで。これからが始まりなんじゃないかと思うし、もしかしたら終わりかも知れない。皆さんの目でちゃんと見ていただきたいと思います。今日はどうもありがとうございました」
3人でガッツを踏みつけながら記念撮影を行うと、ガッツ軍の面々が飛び込んできて秀旺等に襲いかかるが、あっという間に撃退されてしまった。
第5試合
タッグ王座を保持する瀧澤&神崎は、これからのインディープロレス界を担っていく気鋭の若手。ともに鮮やかな空中技を操るハイフライヤーであり、高い女性人気を誇るイケメンタッグだ。
2人はTTTが団是とする“インディー統一”の志を強く持っており、全国のインディー団体の名タッグ狩りを宣言。4月の初防衛戦では台湾からの刺客を制して勝利を収めており、その実力は世界に通用し始めている。
この日、瀧澤&神崎に挑戦したのは、【Speed of Sounds(SOS)】ツトム・オースギ&バナナ千賀。
闘龍門生まれの2人はデビューから20年を経ても華麗な空中技と業界屈指のスピードを誇っており、インディー界のタッグ戦線を荒らし回ってきたタッグの名手。同期の絆によるタッグワークはまさに阿吽の呼吸であり、瀧澤&神崎にとっては超えていかねばならない高い高い壁だ。
瀧澤とオースギの対面でゴング。
スピーディかつ途切れることのないチェーンレスリングを展開していき、競り勝ったオースギが自軍コーナーに詰めて千賀にタッチ。
瀧澤が低空タックルで倒し、そのまま自軍コーナーに押し込んで神崎にタッチ。
低空タックルで組み付く千賀を神崎が上から潰してグラウンドへ。千賀がバックマウントを取ってSTFを狙うも、神崎はすぐさま抜け出して距離を取る。千賀がオースギにタッチ。
神崎はオースギをコーナーに振っていくが、オースギが追撃をひらりとかわしてロープに飛ぶ。神崎はアームドラッグからのドロップキックをヒットさせるも、オースギは場外に逃れて追撃を許さず。両者タッチ。
瀧澤と千賀は熾烈なロープワークの攻防を展開し、瀧澤がカウンターのクロスチョップを決めてこれを制する。さらにロープに飛ぶが、オースギが飛び込んできてSOSのダブルドロップキック。さらにトペ・コンヒーロの編隊飛行のフェイントからリング中央でポーズを決めるも、これを読んでいた瀧澤&神崎がリングに飛び込んでそれぞれにドロップキック。
瀧澤は千賀をチンロックで絞り上げるが、千賀が頭を抜いてネックロック。瀧澤を場外に蹴り出してからレフェリーの注意を引き、その間にオースギが場外でタコ殴りに。オースギが瀧澤をリングに放り込むと、千賀がギロチンドロップで追撃しオースギにタッチ。
オースギは瀧澤が起き上がろうとする度にストンピングで潰してスタミナを削り、千賀にタッチ。
瀧澤はタッチの隙を縫ってエプロンに立つオースギにビッグブートを放つも、キャッチしたオースギがロープ越しのアキレス腱固め。身動きが取れない瀧澤に千賀がスライディングキックで追撃する。
千賀は厳しい角度の逆片エビ固めで絞り上げるも、瀧澤はなんとかロープへ。千賀は間髪入れずに背中へのダブルニードロップを見舞い、オースギにタッチ。
オースギは瀧澤に好きなようにエルボーを打たせていき、ロープへ走る。瀧澤は追走バックエルボーで動きを止め、カウンターのフライング・クロスボディを見舞って神崎にタッチ。
神崎が出てくるとSOSが2人で突っ込んでいくが、神崎は攻撃を上手くいなして千賀へのコンプリートショット+オースギへのDDTの同時攻撃。神崎はオースギに串刺しバックエルボー、串刺しジャンピング・エルボーからダイビング・クロスボディ。さらに得意のハーフハッチ・スープレックスを狙うが、振り払ったオースギがコーナーに駆け上ってダイビング・バックエルボー。千賀にタッチ。
千賀が出てくると、神崎はすぐさまガットショットを見舞ってハーフハッチ・スープレックス。さらにフィッシャーマン・バスターを狙うが、千賀が空中で体勢を入れ替えて急角度ネックブリーカーで切り返す離れ業を見せる。
すぐさま瀧澤がカットに入り、2人で同時にロープへ飛ぶが、SOSは一糸乱れぬ前転ドロップキックの競演。さらに三角飛びプランチャの編隊飛行を放つも、これを回避した神崎がエプロンから飛び込むウルトラタイガードロップ。瀧澤にタッチ。
瀧澤と千賀の対面。瀧澤がコーナーに振って串刺しビッグブート、ブロンコバスターからのブロンコバスター式串刺しドロップキック。エルボー合戦となり、千賀が強烈な張り手で怯ませてからロープに飛ぶが、キャッチした瀧澤がブルーサンダーボムで切り返す。さらにチルト3を狙うが、千賀がスクールボーイで切り返して延髄切りを発射。瀧澤はこれをかわしてビッグブートを発射も、かわした千賀がトラースキック。追撃を狙うが、瀧澤がフランケンシュタイナーで放り捨てて対処。両者タッチ。
神崎とオースギがエルボー合戦で真っ向勝負。打ち勝った神崎がフライング・フォアアームでふっ飛ばし。コーナーに上って必殺のフロッグスプラッシュを狙う。オースギは追いすがって雪崩式の攻撃を狙う。これを突き落とした神崎がミサイルキックを叩き込むも、千賀が飛び込んでいって神崎にジャンピング・ネックブリーカー、瀧澤に延髄切り。瀧澤は千賀にドロップキックで反撃してから大の字に。4人全員が倒れ込むクアドラプルダウン状態に。
ふらふらと起き上がった4人は足を止めてのエルボー合戦を展開。これは瀧澤&神崎が打ち勝ち、オースギを孤立させる。
瀧澤&神崎がトレイン攻撃を狙うが、千賀が場外から瀧澤の足を引いて妨害。あっという間にSOSの2人が神崎を囲む構図となり、SOSのダブルトラースキックからダブルのランニング・ブレーンバスターが決まる。さらに神崎をコーナーに上げてダブルの雪崩式攻撃を狙うが、瀧澤が必死の救出。神崎がオースギにパワーボムを狙うが、オースギがフランケンシュタイナーで切り返して見せる。
オースギが神崎に串刺し攻撃を狙うが、真横から瀧澤が飛び込んでいってRKO。すかさず神崎がオクラホマロールも、カウントは2。ならばとオースギをコーナーに振り、瀧澤の串刺しビッグブート+神崎の串刺しクロスボディの連携攻撃からコーナー上で肩を組んで飛ぶダブルのミサイルキック。これは千賀がカットするも、瀧澤が場外へ放り出してプランチャで追撃。勝負は瀧澤とオースギに託される。
神崎はオースギへガムシャラなエルボー連打からフィッシャーマン・バスターを狙うが、オースギが十字架固めで切り返してロープに飛ぶ。神崎はカウンターのブサイク・ニーを叩き込み、垂直落下式フィッシャーマン・バスター。ならばと必殺のフロッグスプラッシュを放つが、オースギが剣山で迎撃して前方回転エビ固め。慌ててキックアウトする神崎だったが、リングに飛び込んできた千賀が顔面への低空トラースキック。オースギがそのまま丸め込んで3カウントを奪った。
全力を出し尽くして敗れた瀧澤&神崎は大の字になるも、SOSの2人も中々起き上がれないほどの大ダメージを負った様子。千賀は座ったままマイクを取る。
千賀「おい!お前らなに待ってんだよ。ねぎらいの言葉なんてねーぞ!帰れ!俺達がこんなに疲れてんだ。分かるだろ?帰れぇ~……」
瀧澤&神崎が去っていくと、入れ替わるように秀旺がリングサイドに登場。
千賀「なんか来たぞ。俺らのところには来んなよ?セミめちゃくちゃにして変な空気作りやがって!」
SOSが秀旺に気を取られている隙に、定&後藤がリングに飛び込んできてSOSを襲撃。反撃する余力も無いSOSを救出しにガッツ&ミステリーが入ってくるも、あっという間に撃退されてしまう。
定「行動を起こす。まず、最初の行動。SOS、一番強くて、一番めんどくさい。お先輩2人。単刀直入に言います。そのベルト、俺とごっちゃん(後藤)で挑戦します。そして結果を残して、俺、TTTで初めてのベルト巻きますんで。SOSのお先輩2人方、覚悟して待っていてください。まあ詳しくはウチの親分から!」
秀旺「どーもこんばんは!藤原秀旺です。次回、5月21日、王子で僕のね、儀式。ベルトを巻く儀式というものをやりますし、この2人がSOSの持ってるベルトを獲ってね、そこで初めてTTTの終わりの始まりということになるんでしょうか。そういうことになると思います。皆さん是非チケット買って見に来てください。よろしくお願いします」
ガッツ「ウッセーコラオラッ!」
秀旺「おい、裸の王様だろテメー」
ガッツ「ナンダコノヤロウ!」
秀旺「なんだお前、この数ヶ月ぬるま湯につかりやがって。俺らのプロレス魅せてやるよ。そして最後に。俺らの軍団名、ユニット名は次回発表します」
秀旺らが去っていくと、ガッツ、オースギ、千賀がリングに上がる。
千賀「……いいの?これいいの?追放されてたんでしょ?」
(※放送席の石川会長が両手でマルを作ってOKを出す)
ガッツ「いいのか?!……じゃあ、やるかぁ」
千賀「5月21日?」
ガッツ「5月21日、火曜日、王子大会で、SOSのタッグベルト、定&後藤と。俺のシングル無差別級、藤原と。やりましょう。やって、1回追放したけどまた追放してやるからな。2度とこのリングに上がれないようにしてやる!」
(※石川会長が「ごめんね」のジェスチャー)
ガッツ「軽いって!ノリが!(笑)まあ、やるけどねえ?ホントにやっていいのお?……そうねえ。やるって言われてるんで、とりあえずやりますね。皆さん、王子も、来月の新木場もよろしくお願いします!さらにその先の後楽園では、ちょっとこんな感じの空気だけど、最後の締めやっていいですか?マイクスタンド(※橋之介)、来て?皆さんご唱和お願いします!行くぞーッ!皆で行こうぜ!後楽園ッ!」