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6.102023
試合結果 6/10 『初夏の末広通り商店会プロレス』
『初夏の商店会プロレス』
観衆:屋外イベントのため未発表
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[スパーキー]○瀧澤晃頼(TTT)&SAGAT(BASARA)
10分12秒 ビッグマック→体固め
塚本拓海(BASARA)&●神崎ユウキ(MAKAI)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[Speed of Sounds]ツトム・オースギ(フリー)&●バナナ千賀(フリー)
6分0秒 ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
○唯我(バトスカフェ)&緑野アミサ(AlmaLibre) with ビューティー吉田
▼シングルマッチ 30分1本勝負
[渡鳥連合]藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
5分10秒 無効試合(レフェリー暴行)
政岡純(フリー)
▼タッグマッチ 60分1本勝負
[“最高”ミステリー]○マスクドミステリー(TTT)&黒田哲広(フリー)
11分35秒 チョークスラム→片エビ固め
[れいわ鬼神組]ガッツ石島(TTT)&●橋之介(フリー)
オープニング
昨年の末広通り商店会プロレスでは、痛恨の寝坊で解説として参加できなかったミスター雁之助が今年は無事時間通りに到着。ダイスケ、のげ氏、弥武芳郎リングアナと並び立つガッツワールド時代の光景が蘇った。
続けて、末広通り商店会の副会長を務める中川孝久氏によって開会の挨拶が行われ、初夏の商店会プロレスがスタート。
盛りたかった千里ライブ
まずは、森高千里さんのなりきりアイドル・盛りたかった千里さんのライブが実施。
『17歳』『ロックン・オムレツ』『私がオバさんになっても』を熱唱。短い夏が通り過ぎていく賑やかな商店街、午前の日差しがリングに揺れてキラキラ眩しい空間を作り出した。
第1試合
カードはすべて当日発表の今イベント、第1試合から瀧澤&SAGATvs塚本&神崎という豪華なタッグマッチが実現。
4人それぞれ握手を交わし、SAGATと塚本でゴング。
ロックアップでの力比べからSAGATが押し込むも、塚本が腰投げからグラウンドへ誘う。SAGATがブレイクして手4つでの腕力勝負を挑んでいくも、塚本がつま先を踏みつけて脱出。両者タッチ。
両者スピーディな動きで間合いを計り、ロープワークの読み合いを制した瀧澤がショルダータックル。さらに追撃を狙うが、神崎がリープフロッグで飛び越えつつアームドラッグ。瀧澤もアームドラッグで切り返すが、神崎が起き上がって即ドロップキック。さらにボディスラムで叩きつけて塚本にタッチ。
瀧澤は1vs2のチョップ合戦を仕掛けるも多勢に無勢。塚本が首投げから後頭部に蹴りを入れ、チンロック。さらに瀧澤が装着していたスパーキーのグローブを口の中に突っ込んで窒息させようとする外道行為に及びつつ首4の字固め。そのままずりずりと自軍コーナーに引きずっていって神崎にタッチ。
神崎は瀧澤をロープに振ってバックエルボーで倒し、サンセットフリップ。さらにスリーパーホールドで絞り上げ、自軍コーナーに連れ帰って塚本と2人で瀧澤の顔面を踏みつける。
塚本は、投げっぱなしボディスラムを連発してロープに飛ぶが、瀧澤がカウンターのドロップキックを叩き込んでSAGATにタッチ。
SAGATは塚本にショルダータックル、串刺しボディスプラッシュ、アバランシュプレスと連撃してアルゼンチン・バックブリーカーも、塚本が背面着地しオキャノンボム。神崎にタッチ。
神崎はSAGATのラリアットをかわして走り、フライング・フォアアームからコーナートップに駆け上がり、ダイビング・クロスボディ。さらにロープに飛ぶが、SAGATがルー・テーズ・プレスで迎撃し瀧澤にタッチ。
瀧澤は串刺しビッグブートの連打からブルーサンダーボム。さらにチルト3を狙うが、神崎がDDTで切り返し、フィッシャーマンバスターで追撃。コーナーに上っていくが、SAGATがデッドリードライブで投げ落とし、瀧澤がRKO。
瀧澤&SAGATが「うぅ~!ビッグマック!」と宣言し、SAGATが塚本を背負ったところへ瀧澤がコーナー上から飛びついて合体ボディプレス。珍しくビッグマックが決まり、瀧澤が3カウントを奪った。
第2試合
“Speed of Sounds”の2人に対峙するは、唯我&緑野アミサ、ガッツ石島の生き別れの妹であるというビューティー吉田の3人。
むちむち美女たちを前にした千賀は「全員きたねーなあ!女子供は得意だからなあ!ぶっ殺してやるぜ!」と暴言。解説の雁之助からは「唯我が一番痩せてるってどういうことなんですかね?」と感想が漏れる。
これを受けた唯我は「もうプロレスやんないから。相撲やろ、相撲」と相撲勝負を要求。千賀は「分が悪いだろぉ?!」と尻込みするも、唯我は3vs3の団体戦を要求。
千賀は「この中にお相撲を取れる方はいらっしゃいますか~?」と相撲取りを募るも、当然見つかるわけもなし。すると、父親が相撲部所属であったという弥武リングアナが本部席から立ち上がり、相撲っぽいBGMをかけつつジャケットを脱いでリングイン。
先鋒戦は、千賀vs唯我。
がっぷり4つで組み合うも、体格に勝る唯我が浴びせ倒しで勝利。
副将戦は、オースギvs吉田。
がっぷり組み合い、吉田が吊り落としを狙うとオースギのタイツから生尻がはみ出てしまいオースギは大慌て。そのまま吊り落としで尻餅をつかせて吉田が勝利。
大将戦は、弥武リングアナvs緑野。
弥武リングアナが父親譲り(?)の見事な四股を見せると、緑野は持参した巨大なおにぎりを食べてパワーチャージ。
組み合ってから弥武リングアナが下手投げを狙うが、緑野が耐えきって掛け投げの体勢へ。これを弥武リングアナが耐えると、緑野が大股で倒して勝利。
3戦全敗となったSOS軍だが、千賀が「これは相撲じゃなくてプロレスなんだよ!」と逆ギレして襲いかかり、6人タッグマッチでのプロレスの試合が開始。
唯我らが弥武リングアナに太鼓の乱れ打ちを見舞い、唯我がダブルアームの体勢に捕らえるも千賀がカット。そして、千賀が緑野から奪い取ったおにぎりを弥武リングアナに差し出すと、これを食べた弥武リングアナがパワーアップ。
今日は武藤の日(6・10)弥武リングアナは、唯我の蹴り足を取ってドラゴンスクリュー。さらに、千賀が唯我を押さえつける中で照準を定めてあまりにも見事なシャイニング・ウィザードを発射するが、これが千賀に誤爆。
吉田のボディプレス、緑野のダイビング・ボディプレス、唯我のダイビング・ボディプレスと連続で被弾した千賀が唯我から3カウントを奪われた。
第3試合
岩手から500kmの距離を自転車でやって来たという秀旺がそのまま自転車で入場。政岡は5月に獲得したKFCジュニア王座のベルトと、凶器として愛用する清掃中ボードを掲げながらリングインも、その瞬間に秀旺が奇襲。
秀旺は政岡を場外に放り出して鉄柱に叩きつけ、自転車に乗り込んで政岡を轢殺。
さらに、自転車用ヘルメットを装着した上でのヘッドバッドで追撃していく。
秀旺は、政岡をリングに放り込んでボディスラムで叩きつけ、スクワットをして余裕をアピール。政岡はエルボー連打で反撃するも、秀旺が強烈なチョップで吹き飛ばしていく。
秀旺がブレーンバスターを狙うが、政岡は背面着地してコルバタ。さらにフェイントを交えたヒザへの低空トラースキックから頭頂部へのカカト落とし。さらに清掃中ボードで頭をぶん殴ってから引き起こしにかかるが、秀旺が後ろに倒れ込む際に足を振り上げての急所蹴り。
秀旺がラリアットを狙うと、政岡はレフェリーを盾にして翻弄し、秀旺に急所蹴り。2人で股間を押さえてぴょんぴょん跳ねる光景が広がる。
政岡は清掃中ボードを、秀旺はヘルメットを装着し、たたいてかぶってジャンケンポンが行われるかと思われたが、レフェリーが2人の凶器を没収しようと歩み寄る。2人が構わず凶器を振り回していくと、この攻撃がレフェリーに誤爆。レフェリーが両者反則をコールし、試合は大混乱の中で終わった。
試合終了を告げるゴングが鳴り響く中でも乱闘を続けた秀旺は「FREEDOMSのジュニア(王座)、挑戦させろオラッ!」と挑戦表明。明らかにジュニアの体格ではない秀旺の挑戦表明に周囲が困惑する中、秀旺は自転車に乗って去っていった。
第4試合
初夏の商店会プロレスのメインを飾るのは、“最高”ミステリーvsれいわ鬼神組の豪華なタッグマッチ。6月24日のTTT新木場大会でインディー統一無差別級王座戦を控えるミステリーと黒田がこの日はタッグで出陣。
4人それぞれ握手を交わしてミステリーとガッツの対面でゴングが鳴ると、解説の雁之助が「ガッツ、よく見たら金髪になってる。色気付いてますねえ」とコメント。これに対してガッツは「もう42歳っすよ?!42歳で色気付いたなんて言わないでくださいよぉ!」とたじたじに。
ロックアップでの力比べはミステリーが制すものの、ガッツがショルダータックル。ミステリーは即座に起き上がってボディスラムで叩きつけ、両者互角のままタッチへ。
黒田と橋之介の対面となり、バックの取り合いから黒田がリストロックに捕らえていき、チョップ合戦でも圧倒。ならばと橋之介はヒザへの低空ドロップキックから側頭部へのドロップキックと機動力を活かした反撃を叩き込む。
橋之介はエルボーを連打していくも、黒田はシリアスな表情からチョップを放つと見せかけたサミング。コーナーに連れ込み、伝統芸能と化した哲っちゃん足殺し。観衆とともに「もういっちょ!もういっちょ!」とコールしていくと、解説の雁之助が「彼はこのネタで30年飯食ってますからね」とコメント。ゆくゆくは伝統芸能として新宿末廣亭で披露される可能性も指摘される。
ミステリーと橋之介の対面となり、ミステリーがエルボースタンプ&ニードロップを連打。さらにフェイスロックで痛めつけてからヒザを踏みつけて足攻めのバトンを繋ぎ、黒田にタッチ。
黒田はコーナーでミステリーとともにヒザを踏みつけ、リング中央で膝十字固め。さらにニークラッシャー2連打から「もういっちょ!もういっちょ!」と煽ってから3発目に行くと見せかけてアンクルロック。さらにグラウンド式に持ち込むが、ガッツがカット。
黒田は地団駄を踏んでからラリアットを発射も、橋之介がかわしてバックを取る。黒田は後ろ足を振り上げて急所蹴りを見舞ってロープに飛ぶが、橋之介がカウンターのドロップキックを叩き込んでガッツにタッチ。
ガッツは黒田、ミステリーをショルダータックルで倒し、それぞれをボディスラムで叩きつけていく大暴れ。2人がガッツをロープに振るも、ガッツはダブルラリアットでまとめてなぎ倒す。ガッツは黒田に串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロックで叩きつけ、「立てコラ!」とターザン後藤さんばりに叫んで後藤さんの元付き人であった黒田のトラウマを刺激。さらに串刺しラリアットを狙うが、黒田がカウンターの地団駄ラリアットを叩き込み、冬木スペシャルで絞り上げてからミステリーにタッチ。
ミステリーはコーナートップからダイビング・ラリアットを叩き込み、パワースラムからロープに飛んでラリアットを狙うが、ガッツがフライング・ニールキックで迎撃。橋之介にタッチ。
橋之介はスワンダイブ式ミサイルキックから投げようとするが、耐えたミステリーがコーナーに振って串刺しバックエルボーを2連打。3発目を放ったところを橋之介がかわし、ガッツが飛び込んできて串刺しラリアット。
ガッツがボディスラムでセットし、橋之介がライオンサルト。再び投げようとするも、ミステリーがボディスラムで投げ返し、黒田と2人でサンドイッチラリアットを狙うが、橋之介が回避したため2人が正面衝突。すかさずガッツがドロップキックで黒田を排除し、橋之介がミステリーにみちのくドライバーIIからスワントーンボム。これは黒田がカット。
橋之介がロープに飛ぶが、ミステリーが下からすくう形で担ぎ上げコーナー上にセット。そのまま大車輪チョークスラムを狙うが、橋之介が振り払ってコーナーから飛びかかる。ミステリーがこれをキャッチしてチョークスラムを狙うも、橋之介はフランケンシュタイナーで切り返し、スクールボーイで押さえ込んで大金星を狙うもカウントは2。橋之介がロープに飛ぶも、ミステリーがキャッチしてチョークスラム。これが完璧に決まって3カウントが叩かれた。
ミステリー「2013年!初夏の末広通り商店会プロレス、こんなにたくさんの皆さんにお集まりいただきありがとうございます!」
黒田「……ミステリー選手、今2013年って言いましたよ?申し訳ないけど、今は2023年です(笑)どーですかお客さん!次は、シングルです。よろしくお願いします」
ミステリー「負けませんからねっ!んで、ここ、我らが末広通り商店会の会長!石川会長!そして今日出場してくれた選手の皆さん、どうぞリングにお集まりください!」
(※選手陣と石川会長がリングに上がり、石川会長が緑野&ビューティー吉田の神輿に乗る)
石川会長「大丈夫ぅ?!これ怖いんだけどぉ!……皆さん見えますでしょうか。今日は末広通り商店会にご来街いただきましてありがとうございました!今日はですね、天気も晴れて、ダフ屋もいなくてとても平和なプロレスが出来ましたね(笑)次、多分やると思います。いつかは分かんない、俺数字弱いんで(笑)多分、9月かなあ?」
ガッツ「1日だけ?」
石川会長「もう少しやる!お知らせは、ここ(※空中を指差し)にあるQRコードを見てください(笑)」
石川会長がミスター雁之助をリングに呼び込み、雁之助も神輿に乗って挨拶。
雁之助「本日はご来街いただきまして誠にありがとうございました!また今年中にやるんですか?また9月に予定しておりますので、またそのときにご来街ください!普段ね、この末広通り商店会に足を運んでいただいて、皆さんで食べて飲んで、末広通り商店会を盛り上げていきましょう!よろしくお願いします!本日はありがとうございました!」
<大会後コメント>
マスクドミステリー
――約9ヶ月ぶりの末広通り商店会プロレスでした
「いやあ、思い返せば去年の6月、ここ末広通りでやったときはものすごい酷暑で(※東京都観測史上最速で35度を超す猛暑日を記録)、『6月にこんなことあるのか?!』って思ったんだけど、今日は曇ってて気温もそんなに高くなかったんで、来てもらったお客さんたちも過ごしやすかったんじゃないかと思います。ちょっと湿っぽかったですけどね(笑)無事に終えることが出来てよかったと思います」
――久しぶりに商店会をプロレスで盛り上げることが出来たと思いますか
「今日集まってくれたお客さんたちの活気と笑顔がこの街に伝播していって、街全体が盛り上がってくれたら良いと思います!」
――昨年には都内の商店会を巡る『闘強商店会プロレス』が行われましたが、今年もやりたいという思いはありますか
「そうだね。去年秋に3商店会を回ってやりましたけど、今年も回ってね、各地を元気にしていきたいと思ってます!」
――TTTの大会では黒田選手とのインディー統一無差別級王座戦という大一番も控えていますが、ファンに向けてメッセージをお願いします
「やっと掴んだこのシングルのベルト、簡単には落としません。6月24日、まずは僕のパートナー、哲っちゃんレスラー・黒田哲広さんからちゃんと防衛を果たして、まだまだミステリーの防衛ロードを続けていきます!皆さんご期待ください!そして、チャンピオンとしてまたこの末広通りに帰ってきます!よろしくお願いします!」
藤原秀旺
(※報道陣を路地裏に呼びつけてコメント開始)
「やはり、なにがあったとしても8月25日の『男闘呼組 2023 THE LAST LIVE』までは、俺自身もこのTTT認定インディー統一タッグ選手権のベルトは、塚本選手と一緒に守っていきたいと思いますし、1988年、激動の時代をもう1度蘇らせたいという気持ちがあります。今日はね、男闘呼組、Rockon Social Clubの高橋和也さんのお膝元の新宿三丁目ということで、そういう思いで試合しました。ああいう暴挙に出るということで、次にやるときはハードコアも考えています。凶器もOK。そういうものとして。そういう意味では色んな方向性で行きたいなと思っております。これから岩手まで500km、自転車で帰ります。そういう思いでやってるんだってこと、しっかり書いといてください」