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8.152021
試合結果 8/14 新木場1stRING『ATTACK7』
『ATTACK7』
観衆:123人
▼第1試合「新木場闘会始 」(30分1本勝負)
[渡鳥連合]○竹田誠志(フリー)
8分50秒 メガラバ
●島谷常寛(フリー)
▼第2試合「TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント1回戦」(30分1本勝負)
○怨霊(666)&竹田光珠(666)
10分9秒 怨霊クラッチ
梶トマト(2AW)&●木下亨平(ダブプロレス)
※怨霊&光珠がトーナメント2回戦進出
▼第3試合「TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント1回戦」(30分1本勝負)
[Speed of Sounds]○ツトム・オースギ(フリー)&バナナ千賀(フリー)
8分50秒 ウラカン・ラナ
X(=ガーリン・シュー・ペーローズA)&●XX(=ガーリン・シュー・ペーローズB)
※ツトム&千賀がトーナメント2回戦進出
▼セミファイナル「TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント1回戦」(30分1本勝負)
[T-odds]TORU&○瀧澤晃頼
17分35秒 ファイヤーバード・スプラッシュ→片エビ固め
[IWA熱波軍]●松田慶三(フリー)&YUJI KITO(フリー)
※TORU&瀧澤がトーナメント2回戦進出
▼メインイベント「TTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント1回戦」(30分1本勝負)
●ガッツ石島&井土徹也(HEAT-UP)
15分39秒 チョークスラム→体固め
[“最高”ミステリー]黒田哲広(フリー)&○マスクドミステリー
※黒田&ミステリーがトーナメント2回戦進出
第1試合
第1試合は、渡鳥連合随一の強さを誇る竹田と、前回がTTT初参戦だった島谷のシングルマッチ。通常ルールでもデスマッチルールでも数々の実績を持つ竹田を相手に島谷がTTTでどれだけ爪痕を残せるかに注目が集まる試合。
ゴングが鳴ると手4つから腕の取り合いとなるも、竹田がグラウンドに引き込むとその圧倒的なテクニックで島谷に反撃を許さず、バックマウントを取りながら後頭部をぺちぺちと叩く挑発。
島谷は意地のエルボー連打からランニングエルボーを決め、さらにボディスラムを宣言するも竹田は余裕の表情で耐えて見せ、逆に軽々とボディスラム。さらにロープに振ってキチンシンクを突き刺し、「どうした?終わりか?」と倒れこんだ島谷の後頭部を再びぺちぺちと叩く。
島谷は再びボディスラムを狙うが、またも竹田が逆にボディスラムで叩きつけギロチンドロップで追撃。さらにカーブストンプで島谷の頭を踏み潰すと、背中へのストンピング、グーパンチ連打からキャメルクラッチで固めながら島谷の鼻をつまみあげるといった挑発的かつ的確な一点集中攻撃。さらにコーナーに振って串刺しソバット、串刺しランニングニーからチキンウイングアームロック with ヘッドシザースで絞り上げるが島谷はなんとか足を伸ばしてロープにたどり着く。
竹田がブレーンバスターを狙うと、島谷は背面着地してドロップキック。さらに串刺しラリアットからのミサイルキックと得意の流れに引き込み、フィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、竹田が振り払ってエルボー合戦を仕掛ける。体格に劣る島谷だったが気迫の連打で押していき、延髄斬りをヒットさせてブレーンバスターの体勢へ。竹田がこれを逆にブレーンバスターで投げ返し、助走をつけてロッキンポ。なんとかキックアウトした島谷がラリアットを発射も、竹田はこれをキャッチして飛びつき腕十字。ロープに逃れようとする島谷をメガラバに捕らえて絞り上げると、島谷はたまらずタップ。
試合後、竹田は健闘した島谷へ握手を求めるが、島谷がその手を握り返すと竹田がアームブリーカー。竹田は悶絶する島谷を見て舌を出して笑いながらゆうゆうと引き上げていった。
第2試合
ついに開幕したTTT認定インディー統一タッグ初代王座決定トーナメント。その1回戦の初戦を飾るのは、怨霊&光珠の666タッグと梶&木下の一戦。
本来であれば木下は政岡とのタッグ“REAL HIPSTAR”で出陣予定であったが、政岡が右肋骨の骨折によって欠場することとなり、急遽梶とのタッグを組むことに。木下はREAL HIPSTARのTシャツを着て政岡の魂とともに試合に臨む。
666認定無秩序無差別級王者の怨霊&ILNP王者の光珠というシングル王者2人が揃った666タッグが勝るのか、アクシデントによって生まれたタッグが思わぬ化学反応を引き起こすのか。
梶&木下はトマトダンスに乗って入場し、2人でポンポンを持って完璧なダンスを披露しタッグとしての絆をアピール。
怨霊と木下でゴングが鳴ると木下が素早くバックを取るも、試合開始直後の怨霊からはエクトプラズムがたっぷり分泌され、木下は咳き込んで距離を取る。再び組み合って手4つから腕の取り合いとなるも、技術はベテランの怨霊が上回り木下を組み伏せていくが、木下も即座にヘッドシザースで脱出。怨霊がロープに飛ぶと木下はアームドラッグからのドロップキック。怨霊は場外にエスケープし、先日の666新木場大会で肉離れを起こしたという足を指差しながらのバービックポーズを取って観衆の笑いを誘う余裕を見せる。
梶と光珠の対面となると、梶が「OK!ハイテンショーーーン!!TTT初参戦~~ッ!」と満面の笑みでリング内を縦横無尽に駆け回ると、光珠はなんらかのヤバいものを見るような冷たい目線を向ける。しかし、梶がその勢いのままにロープに飛ぶと光珠はアームドラッグやヒップトスで切り返し、マッスルポーズとともに「ハイテンショォン!」と野太い雄叫び。光珠がロープに飛ぶと梶は首固めの形で転がしてからの低空延髄斬りを叩き込み、木下とともに光珠をロープに振ってダブルのバックエルボー、腕を組みながらのダブルエルボードロップと連撃。
再び怨霊と木下の対面となると、木下が怨霊をコーナーに振って突っ込むも怨霊はブートで止めてヒップトス。さらに足が痛むにも関わらず見事な跳躍力から放たれるゼロ戦キックを見舞って光珠にタッチ。
光珠は木下をサーフボードストレッチで痛めつけてからロープに飛ぶが、木下はカウンターのドロップキックを顔面に突き刺して梶にタッチ。
梶はハイテンションなランニングエルボーで光珠をなぎ倒し、加勢に来た怨霊にはドロップキック。2人が梶をロープに振ると、梶はスワンダイブ式ミサイルキックを見舞って2人まとめて場外へと吹き飛ばし、プランチャを発射して2人を押しつぶす。梶は光珠をリングに戻してコーナートップからローリングサンダーを発射し、さらに追撃を狙うが光珠がソバット、前蹴り、ドロップキック、ミサイルキックの連撃を叩き込んで怨霊にタッチ。
怨霊は梶に串刺しバックエルボーから雪崩式フランケンシュタイナー。さらに怨霊ドライバーを狙うが足が痛むのか踏ん張りが効かず、振り払った梶が超スピードのロープワークで怨霊を翻弄しながらのフライングフォアアーム。木下にタッチ。
木下は出会い頭のドロップキックを発射も怨霊は回避。怨霊がロープに飛ぶもやはり足が痛むのか木下の2発目のドロップキックは避けられずヒット。木下は得意のフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドで叩きつけるもカウントは2。ここに梶が加勢に入って2vs1の状況を作り、誤爆を狙う怨霊の策も回避してサンドイッチドロップキック。
木下は、正パートナーである政岡が得意とする動きである通常のトラースキックのフェイント→ヒザへのトラースキック→顔面へのトラースキックのコンビネーション。動けなくなる怨霊をフォールも光珠がカット。
その隙に怨霊は死の灰を投擲しようとするが、木下は白刃取りならぬ白灰取りで防御。そこに梶が突っ込んでくると怨霊は梶の顔面に死の灰を噴射。リング内が白煙に包まれて誰もが視界を奪われる中、光珠が木下へトラースキックを叩き込んで隙を作り、怨霊が低空ドロップキックからの怨霊クラッチで技アリの3カウント。666の王者コンビがトーナメント2回戦進出を決めた。
第3試合
プロレスファンならばその名を知らぬ者はいないほどの名タッグ“Speed of Sounds”ツトム・オースギ&バナナ千賀の対戦相手として発表されていたのは、X&XXという謎のタッグ。相手が相手だけにそれ相応の格を持つ2人であると予想されていたが、その正体はガーリン・シュー・ペーローズA&ガーリン・シュー・ペーローズBを名乗る謎のヘビー級マスクマンたち。
2人ともにマスクの額部分に大きく「秀」の文字があることから千賀が「ここに“秀”って書いてあんじゃねーか!多分お前らが出て来んだろーと思ってたけど……お前、藤原ヒデだろ!」とマスクマンの正体を看破する飛龍マイクならぬ黄龍マイク。しかし、「もう1人は木村(太輔)かと思ったけど木村じゃねーな……」と千賀に迷いが生まれた瞬間に謎マスクマン2人が奇襲。全員観客席へとなだれ込んで乱闘を展開していく。
本部席から「正体はいったい誰原秀旺なんだ……」という旨の声が漏れる中、千賀が捕まる展開となりAの執拗な顔面かきむしりからA&Bのダブルショルダータックル。千賀がナックル連打で暴れるとAが強烈なビンタで黙らせ、レフェリーの眼前で堂々とローブローを叩き込んでBにタッチ。
Bは一応レフェリーの視線を逸らさせてから千賀の股間へヘッドドロップ。千賀もローブローで反撃するとBも倒れ込みながらのローブロー。Bは自軍コーナーに千賀を連れ帰り、手首のバンテージを解いてAとともに千賀の首を縛り上げる。
代わるAもヒモで千賀の首を絞めあげつつコーナーに何度も顔面を打ち付ける。さらに串刺しラリアットを狙うが、千賀がブートで迎撃してフランケンシュタイナーで放り捨て、ツトムにタッチ。
ツトムは倒れ込んだAを踏み台に飛び上がってコーナーに控えるBにジャンピングエルボーを見舞い、Aにフライングクロスボディを発射もAがガッチリキャッチしてボディスラム。Aがコーナーに振って突っ込んでいくも、ツトムはコーナートップに駆け上がって飛びつきフランケンシュタイナーで迎撃。さらにコーナートップからダイビングバックエルボーを発射するが、Aがこれをキャッチしてバックドロップの体勢へ。ツトムは一回転して脱出して着地するが、Aが振り向きざまのダブルチョップを叩き込んでBにタッチ。
A&Bはツトムにサンドイッチラリアットを発射するが、ツトムが回避したため誤爆。その隙を見逃さず千賀が飛び込んでくると、SOSのダブルドロップキックがAに炸裂。さらに2人でBをダブルランニングブレーンバスターで叩きつけ、ツトムがツキノイシを狙う。Bがこれを振り払うとツトムは丸め込みで攻勢をかけるもAがカット。Aがツトムを押さえつける中でBがラリアットを発射も、これがAに誤爆。すかさず千賀がバナナシュートを叩き込み、ツトムがウラカン・ラナでBから3カウント。
この勝敗に納得の行かないA&Bはツトム&千賀に襲いかかるも、AはBの誤爆を根に持っていたようでBにもガットショットからのビンタ。最初から最後まで混沌に包まれながらも試合は終わり、ツトム&千賀がトーナメント2回戦進出を決めた。
第4試合
TTT所属の純血タッグ“T-odds”TORU&瀧澤晃頼に対するは、ガッツワールド時代にはレギュラー参戦していたベテラン実力者タッグ“IWA熱波軍”松田慶三&YUJI KITO。
このタッグトーナメントに於いて、タッグ結成以降白星がないままに出場することになったT-oddsのオッズは高いと言わざるを得ないが、試合を重ねるごとにその完成度は上がっている。ガッツワールド参戦時には2度のGWC認定タッグ王座戴冠を果たしている名タッグ・熱波軍を相手にどこまで突っ張っていけるかに注目が集まった試合。
両軍が入場しボディチェックが終わると、慶三が「やる?やるか!熱波やる?ねーねーねー!ぱーぱーぱー!やる?!」とチラチラ観客席を見やって手拍手をねだると、T-oddsの2人はげんなりとした表情で一旦リング外に退避。観衆の手拍子に合わせて慶三が「ねーねーねー!ぱーぱーぱー!×6う~っ……ぱねっぱーっ!!」と熱波タオルで熱波を送る。
KITOと瀧澤の対面でゴングが鳴ると、堅実な腕の取り合い、グラウンドでの首の取り合いが展開され、KITOがアームドラッグから腕を固めていく。そのまま自軍コーナーに連れ帰ろうとするも、瀧澤が暴れて脱出し両組ともタッチ。
TORUと慶三がロックアップで組んで押し合うもパワーは全くの互角。ショルダータックルでも競り合うが慶三が打ち勝って「カモン!ヤング・ボーイ!」と挑発。チョップの打ち合いから再びショルダータックル合戦となり、今度はTORUが打ち勝って自軍コーナーに叩きつけながら逆水平チョップの猛連打。瀧澤にタッチ。
瀧澤は慶三をコーナーに押し込みながら顔面をグリグリと踏みつけブレーンバスターを狙うが、慶三が逆にブレーンバスターで叩きつけ、「スラムスラムスラムスラムスラム……」と高速で念仏のように唱えながら連続ボディスラムを見舞い、KITOにタッチ。
KITOは高速ブレーンバスターからフェイスロックでじっくり絞り上げ、瀧澤がロープブレイクすると慶三にタッチ。
慶三は先程のお返しとばかりに瀧澤をコーナーに押し付けて顔面をグリグリと踏みつけてからKITOにタッチ。
KITOは瀧澤をロープに振ってバックエルボー。さらにエルボードロップからサイドスープレックス。慶三が「コロセコロセコロセコロセ……」と物騒な高速念仏を唱える中、ロープに振られた瀧澤はドロップキックでの反撃を試みるもKITOはこれを回避して自爆させ、コーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、瀧澤はカウンターのバックエルボーからドロップキックをヒットさせTORUにタッチ。
TORUとKITOが正面からゴツゴツとエルボーで撃ち合っていき、TORUが延髄斬りでこれを制すると慶三が入ってきて2人での攻撃を狙うが、TORUはこれを誤爆させ、自身がカタパルトとなって瀧澤を射出。瀧澤が2人まとめてドロップキックで場外まで吹き飛ばし、プランチャで追撃。
TORUはKITOをリングに戻し、顔面への串刺し低空ドロップキック、ダイビングダブルフットスタンプと連撃。さらにDガイストを狙うが、KITOが振り払うと再び足を止めてのエルボー合戦を展開。TORUが強烈な逆水平チョップで制したかに思われたが、KITOは2発目をキャッチしてコブラツイスト。TORUがロープに逃れる素振りを見せた瞬間にグラウンドコブラに切り替え、体勢を変えながら十字架固め、腕固めへと切り替える。TORUがロープブレイクするとKITOは慶三へタッチ。
慶三は「ブレーンバスターブレーンバスターブレーンバスターブレーンバスター……」と高速念仏を唱えながら高速ブレーンバスターを連発。さらに「ブレーンバスターブレーンバスターブレーンバスター、と見せかけてスモールパッケージ!」とアレンジ高速念仏からスモールパッケージもカウントは2。慶三はラリアットを狙ってロープに飛ぶが、TORUがキャッチしてDDTで突き刺し、瀧澤にタッチ。
瀧澤はコーナーに控えるKITOをバイシクルキックで蹴落とし、慶三にはフランケンシュタイナーからRKO。さらにコーナーへと上がっていくが、復活したKITOがエプロンから足を掴んで妨害し、その間に体勢を立て直した慶三がデッドリードライブ。さらにKITOのバックドロップから熱波軍のトレイン攻撃、慶三のバックフリップ+KITOの飛びつき式ネックブリーカー、2人並んでのダブルフットボールタックル、クロスボンバーと合体攻撃が立て続けに炸裂。さらに慶三ロックボトム+KITOのバックドロップの合体攻撃で決めにかかるが、瀧澤が暴れて脱出。
熱波軍は再び慶三のバックフリップ+KITOの飛びつき式ネックブリーカーの体勢に入るが、TORUが場外からKITOの足を引いて妨害。瀧澤が慶三を十字架固めもカウントは2。KITOが加勢に入ろうとするが、TORUがエプロンを駆けてのスタンディング式シャイニング・ウィザードでKITOを吹き飛ばし、リングに飛び込んで慶三にシャイニング・ウィザード。さらにTORUがコーナー下に慶三をDガイストで叩きつけ、瀧澤がTTT所属後には初めて披露する奥の手、ファイヤーバード・スプラッシュを投下して3カウントを奪った。
結成後初勝利を掴んだT-oddsは大喜び。普段は先輩として瀧澤に厳しい態度を取るTORUが瀧澤に笑顔で飛びついて抱き合った。
TORU「言ったれ!タッキー!」
瀧澤「T-oddsが勝ったぞーッ!このまま僕とTORUさんが優勝します!」
第5試合
かつてガッツが率いた団体“GOING-UP”で若きエースとして活躍していた井土が団体解散以降約3年ぶりのタッグを組んでトーナメントに出陣。両選手ともキャリアを重ねてさらに脂が乗ったタッグと言え、インディー界屈指のヘビー級タッグであり無類のコンビネーションを誇る“最高”ミステリーの黒田&ミステリーとの試合は結末の読めないものであった。
ミステリーと井土でゴングが鳴ると、手4つで組み合って静かかつ重厚なグラウンドでの攻防を展開。首、腕、足の取り合いも互角のまま距離を取り両者タッチ。
ガッツと黒田の対面となると、互いにチョップを撃ち合っていくが、ガッツが特徴的なナックル連打しジャイアントアームブリーカー。さらに「立てコラ!」と怒鳴りつけてロープを使ったアームロックを繰り出すと、黒田はなんらかのトラウマを呼び起こされたためか防戦一方に。
代わる井土はガッツから腕攻めを引き継ぎ、腕へのエルボースタンプ、オーバーヘッドキックを繰り出してからコーナーで串刺し攻撃を狙うが、黒田がこれを回避して鉄柱を使ったサイレント哲っちゃん足殺し。さらにリング上で膝十字固めに捕らえて苦しめてからミステリーにタッチ。
ミステリーは井土の足をロープに引っ掛けてからヒザへのドロップキック。さらにオクラホマスタンピードを狙うが、井土が着地してブレーンバスターで叩きつけガッツにタッチ。
ガッツは2人をそれぞれショルダータックルでなぎ倒し、2人にロープへ振られるとカウンターでダブルラリアット。さらにミステリーへブルドッギング・ヘッドロックからゴーストバスターを狙うが、ミステリーがバックドロップで叩きつけて切り返し黒田にタッチ。
黒田がラリアットを狙ってロープへ飛ぶと、ガッツはパワースラムで迎え撃って井土にタッチ。
井土は黒田のハイキックをスライディングでかわしてからドロップキック。ガッツが入ってきて黒田をボディスラムで叩きつけると、井土はコーナートップから長距離を飛んでのダイビングエルボードロップ。さらにガッツ直伝というフィッシャーマンバスターで叩きつけてジャーマン・スープレックスを狙うが、振り払った黒田がラリアット。さらに黒田がサイレント哲っちゃんカッターからラリアット、冬木スペシャルとおなじみの必殺技で畳み掛け、ミステリーへタッチ。
ミステリーは体全体でぶつかる串刺しジャンピングバックエルボーを連打してからサイドスープレックス。さらにセントーンアトミコからチョークスラムを狙うが、井土が巻き投げからのDDTで切り返し、ガッツにタッチ。
ガッツはフライングニールキックからゴツゴツとヘッドバッドを連打。さらにロープへ飛ぶが、ミステリーがパワースラムで迎え撃ち、黒田がラリアットで追撃。ミステリーもラリアットを狙うが、ガッツがカウンターのラリアットをクリーンヒットさせ、ゴーストバスターで頭から突き刺す。完璧に決まったかと思われたが、黒田がギリギリでカットしガッツにラリアット。
ミステリーはチョークスラムを決めるもカウントは2。ガッツはナックル、ミステリーはエルボーで打撃戦を展開し、ミステリーがバックを取るとガッツは即座にサムソンクラッチ。ミステリーがギリギリでキックアウトするとガッツはラリアットを発射するが、ミステリーはこれをキャッチしてチョークスラムで叩きつけ、これでカウント3を奪った。
ミステリー「初代タッグ王座を決めるこのトーナメント、大事な1回戦!マスクドミステリーが、なんと!14年ぶりにガッツ石島からフォール勝ちだ!次は9月4日、ここ新木場で準決勝・決勝もある。まずさっきセミファイナルで勝ったT-odds!奴らもこの1回戦を勝ち上がってきてる。しかも超難敵の熱波軍を相手に!俺らもね、このガッツ石島からフォール勝ちして、この勢いで9月、負けずに決勝まで行ってベルト掴みますよ!
世の中、今中々外に出づらい!こうして会場に足を運びづらい中、これだけの皆さんが集まってくれました。ありがとうございます!俺と黒田さんの“最高”ミステリーは、9月4日新木場、ここでタッグの頂点に駆け上ります!皆様、また9月もここ新木場でお会いしましょう!今日はありがとうございました!」
<試合後コメント>
T-odds
――T-oddsとして初勝利を掴み、トーナメント1回戦を突破しました
TORU「今日は瀧澤がすべて。瀧澤に聞いてやってください」
瀧澤「T-oddsとしてやっと初勝利、一本が取れたので、またこれから一歩一歩近付いて、ベルトを取りに行けたらなと。これからが、今日がT-oddsのスタートです。少しはTORUさんに成長を認めてもらえたはずなので、この勝利をきっかけにどんどん上に行けたらと思っております!」
――次の対戦相手が“最高”ミステリー組に決まりました
瀧澤「リベンジですね、もう!リベンジしか無いですね。2連敗は出来ないので」(※T-oddsは前回7月大会で黒田&ミステリーに敗北)
――初勝利を掴んでタッグとしても成長中と思います。前回の敗北から次戦でのリベンジに向けて意識すること、考えている対策などはありますか
TORU「まあ、瀧澤が頑張れば」
瀧澤「……僕が頑張れば勝ちます!」
TORU「それに尽きます。今日の最後、瀧澤がファイヤーバード・スプラッシュ決めて3カウント獲った。出来るんだったらやれよ」
瀧澤「やります」
TORU「ファイヤーバード・スプラッシュっていう誰にでも出来る技じゃない、良いフィニッシュホールド持ってるのに、TTT来てから1回も出してない。色々あるかもしれない。出したら怪我するかもしれない、かわされたら大ダメージ受けるとかあるかもしれないですけど、デビューして3,4年?4,5年?」
瀧澤「はい」
TORU「瀧澤は出し惜しみ出来る立場じゃないんだから」
瀧澤「はい」
TORU「出来るんだったらどんどんやって」
瀧澤「はい」
TORU「それで怪我をしたわけじゃないじゃないですか。語弊あるかもしれないですけど、いつか怪我したらそこで初めて考えたらいい」
瀧澤「はい」
TORU「今はね、出し惜しみしてる場合じゃない。そんな余裕ない」
瀧澤「はい。突き進みます」
――瀧澤選手が「TORUさんは成長を認めてくれたと思う」と仰っていましたが、TORU選手から見ていかがですか
TORU「自分で言ったら終わりやと思うんですけどね、『成長を認めてくれたと思います』って。自分で言ったら終わり」
瀧澤「はい」
TORU「もちろんそれは、成長は毎試合してくれないと意味無いし」
瀧澤「はい」
TORU「それ前提で闘ってるんで」
瀧澤「はい」
TORU「今の瀧澤のキャリアは、決して若くないんで。今のプロレス界で、同じようなキャリアで、他団体ではトップのベルト獲ってる選手だってゴロゴロいるんだから」
瀧澤「はい」
TORU「もっと命を燃やして、自分のレスリングキャリアを燃やしていってもらいたい」
瀧澤「はい」
TORU「燃やしたくても燃やせなかった奴とかいるんだから。知ってるでしょ?身近にいただろ?」
瀧澤「……はい」
TORU「対戦して感じることもあったと思うんで、後輩からもらったエネルギーとかも活かして。名前は出しませんけど」
瀧澤「はい。燃えていきます」
――前日の天龍プロジェクトで鈴木みのる選手と対戦しましたが、あの試合を経て得たものが今日の試合でも出た?
TORU「そうですね、まあ、昨日鈴木みのると試合しようが、天龍源一郎の前で試合しようが、毎大会、どこの団体、どこの会場でも僕のレスリングってものは変わらないので。ただ、それが対戦相手に鈴木みのる、リング下の最前列では天龍源一郎が見てる、今日だったら対戦相手のIWA熱波軍……ブレずに自信を持って自分のレスリングをぶつけられるかどうかっていうのがやっぱり大事なことだと思う。じゃあ、もし仮に、もう1回鈴木みのるとタッグマッチでやることになって、『TORU選手、タッグパートナー指名していいですよ』って言われたら俺は瀧澤を指名したいけど、瀧澤は自分のレスリングを自信持って鈴木みのるにぶつけられるのかっていうのが大事だと思うんで。もっと自分のレスリングに自信持ってもらいたいし、自信を持てるくらいレスリングの技術も上げて欲しい。そういうのを僕は身を以て伝えていきたいし、感じ取ってほしいです」
瀧澤「はい」
(※コメントを終え、瀧澤が先に退席してからTORUが発言)
TORU「……今日は瀧澤のおかげで勝てました」
“最高”ミステリー
――まずはトーナメント2回戦進出おめでとうございます
黒田「ミステリーがやってくれました!」
ミステリー「やりました!」
黒田「正直、最後の最後にガッツがサムソンクラッチやったとき、『あっ!負けたな!』って……正直。すんません(笑)」
ミステリー「ワハハ!(笑)」
黒田「いや、ガッツがまさかサムソンクラッチやると思わなかったから!もし僕がやられてたら、アレは獲られてましたよ……」
ミステリー「もう必死でしたよ!」
――黒田選手のトラウマをえぐるような攻撃も見られました
黒田「あっ、某ターザンさんですね(笑)やっぱトラウマっすね。27、8年経ってもアレが出ると恐縮しちゃうというか……」
ミステリー「アレをね、実体験として見てきてますからね」
黒田「今日の勝利、特にガッツから獲ったってのはデカいですよ!」
ミステリー「そうですね。これでちょっと『背負っちゃったな』って気がしてます。次、T-oddsなんですけど、簡単に行かせるわけにはいかないから」
黒田「あの2人、もうナメてかかんないです。気を引き締めてやります」
ミステリー「前回、7月大会で試合して勝ってはいるんですけど」
黒田「それに天狗になること無く」
ミステリー「絶対あのときのままじゃないはずですからね」
黒田「あの2人にもプライドがあるから、絶対勝ち狙ってるはずなんで」
ミステリー「T-oddsはね、いつ誰に勝ってもおかしくないチームになってきてるとは思うから。でもこっちはガッツに勝ったんで。それは俺にとってすごい重いことなんで。14年ぶりですから」
黒田「14年ってスゴいですよ!」
ミステリー「長らく一緒にやってるけど、14年ぶりのフォール勝ちですよ。それはしっかり自分の中で背負って次もやっていきます。決勝はどっちが来るかわかんないですけど、どっちが来てもおかしくない。僕らの底力、プロレスの重みで最後まで走りきって初代王座……獲りましょうよ(笑)」
黒田「なんで最後急に笑うんすか(笑)いやいや、獲りましょ!(笑)」