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5.92021
試合結果 5/8 新木場1stRING『ATTACK5』
『ATTACK5』
観衆:140人(札止め)
▼「新木場闘会始 シングルマッチ」(30分1本勝負)
○竹田誠志(フリー)
8分16秒 アンクルホールド
●後藤哲也(紫焔)
▼「INDEPENDENT TAG WAR」(30分1本勝負)
○黒田哲広(フリー)&マスクドミステリー
11分52秒 ラリアット→片エビ固め
怨霊(666)&●GOEMON(フリー)
▼「スペシャルシングルマッチ」(30分1本勝負)
○阿部史典(BASARA)
9分47秒 お怨霊クラッチ
●守部宣孝(フリー)
▼「インディー世代闘争 6人タッグマッチ」(45分1本勝負)
○ガッツ石島&ツトム・オースギ(フリー)&バナナ千賀(フリー)
12分31秒 ゴーストバスター→片エビ固め
●瀧澤晃頼&政岡純(紫焔)&竹田光珠(666)
▼「三麻デスマッチ」(時間無制限1本勝負)
[渡鳥連合]○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
16分59秒 バックドロップ→片エビ固め
[真GUTS軍]●TORU
※もう1人は[渡鳥連合]塚本拓海(BASARA)
第1試合
紫焔の新鋭・後藤に竹田誠志が胸を貸すシングルマッチ。百戦錬磨の竹田に後藤がどこまで爪痕を残せるのかに注目が集まる試合。
試合前に竹田が握手を求めに行き、後藤が応じようとすると竹田が頭をポンポン叩くという挑発で余裕を見せつける。
ゴングが鳴ると、ロックアップからリストを取り合っていくが、竹田がその怪力で後藤を組み伏せ手首を固めながら肩を踏みつける。後藤が前転で抜け出して再び腕を取るも、竹田は飛行機投げからグラウンドヘッドロック。後藤がヘッドシザースで抜け出して一旦距離を取る。
再びロックアップで組み合い、後藤が振り払ってエルボーも竹田は笑顔を見せながら両手を広げてもっと打ってくるよう挑発。後藤のエルボー連打を余裕で受けきった竹田は強烈なエルボーで返してロープに振っていくが、後藤は竹田のバックエルボーをかわして返す刀のランニングバックエルボー。さらにロープに飛んでいくが、竹田がカウンターのキチンシンクを叩き込んで反撃の糸口を掴ませず。
竹田はヒザ十字からアキレス腱固めで痛めつけ、後藤がロープブレイクして膝立ちになりながら放つ弱々しいエルボーを仁王立ちで受け止めてニーリフト。崩れ落ちた後藤にマフラーホールドを仕掛け、そのまま持ち上げて絞り上げるという拷問技で痛めつける。
後藤は逆水平チョップの連打で突っ張っていき、竹田が後藤をコーナーに振って串刺し攻撃を狙うと、これをかわしてスクールボーイから低空ドロップキックを発射。竹田はこれを読んでおり、寸前でかわして自爆させ、コーナーに叩きつけて串刺しジャンピングニー。さらにソバットを叩き込み、崩れ落ちた後藤の顔面に串刺し低空ドロップキックを突き刺してから串刺しロッキンポ。
竹田はブレーンバスターを狙うが、後藤は雄叫びを上げながらブレーンバスターで投げ返し、コーナーに振ってから串刺しバックエルボー。さらにコーナーの上で倒立してから放つ振り子式ダブルニー、ミサイルキックと連撃し、キックアウトした竹田の顔面に左右のビンタを連打。さらにロープに飛ぶが、竹田も反対方向へと飛び、カウンターのスピアーを突き刺す。崩れ落ちた後藤を無理やり引き起こしてから裏投げで叩きつけ、ロッキンポからアンクルホールド。後藤がロープに逃れようとするとリング中央に引き戻してグラウンド式アンクルホールドでガッチリ捕らえると、後藤は無念のタップアウト。
試合後、竹田は退場していく後藤をリングに呼び戻し、髪を掴みながら二言三言ささやきかける。後藤が竹田の顔面にビンタを叩き込んで意地を見せると、竹田は満足そうに笑いながら後藤を指差してから去っていった。
第2試合
黒田、GOEMON、怨霊と“F”の香りが漂う3人にミステリーが加わったタッグマッチ。GOEMONは昨年11月大会でTTTに初参戦し黒田とシングルマッチで対戦。その際は黒田がラリアットでGOEMONを沈めており、怨霊と久々のタッグを組むGOEMONがどのような試合を見せるのかに注目が集まる試合となった。
4人それぞれグータッチを交わしてからミステリーとGOEMONでゴング。ロックアップで押し込み合い、ミステリーがフルネルソンでガッチリと固めていくもGOEMONはゆっくりとしつつ一切無駄の無い熟練の動きでするりと抜けてミステリーの足を刈るとヒザへのストンピングから顔面にフィストドロップ。引き起こしてさらに追撃を狙うが、ミステリーがガットショットからフロントネックロックで固め、そのまま黒田へタッチ。
黒田がリストを取っていくと、GOEMONはロープを掴みながら前宙してリストロックで取り返しながら怨霊にタッチ。
黒田が怨霊にロックアップを仕掛けると、エクトプラズムがたっぷりと舞い散り黒田が咳き込む。それでも黒田は怨霊をカニバサミで倒してバックチョークを仕掛けていくが、怨霊の首元から大量のエクトプラズムが発生し、黒田は思わず飛び退いて咳き込む。ならばと黒田は怨霊の足を取ってコーナーまで引きずっていき、時勢に即したサイレント哲っちゃん足殺し。リング中央に引き戻して足4の字固めを狙うが、怨霊が下から蹴り上げてGOEMONの待つ自軍コーナーまで吹き飛ばし、2人で黒田へナックルやボディブローを叩き込んでいく。
代わるGOEMONは黒田に首投げからフィストドロップ。起き上がろうとする黒田にナックルやエルボースタンプを叩き込んで怯ませ、怨霊にタッチ。
怨霊はくるくるエルボーからギロチンドロップ。さらに怨霊ドライバーを狙っていくが、黒田がこれを振り払うとゼロ戦キックを側頭部にクリーンヒットさせる。さらに黒田をコーナーに叩きつけて串刺し攻撃を狙うが、黒田がバックエルボーで迎え撃ち、怨霊をコーナーに上げてサイレント哲っちゃんカッター。ミステリーにタッチ。
ミステリーは怨霊、GOEMONをクロスチョップでなぎ倒し、2人がかりで向かってきた怨霊&GOEMONにそれぞれドロップキック。さらにミステリーは怨霊にセントーンアトミコから大外刈りのようなクイック式のチョークスラムを見せるも、怨霊は水面蹴りで対抗。怨霊はロープに飛んでいくが、ミステリーはこれをパワースラムで迎え撃ち、ダメージの大きい両者はそれぞれパートナーにタッチ。
黒田とGOEMONの対面となると、黒田の突進をガットショットで止めたGOEMONがマンハッタンドロップから顔面へのナックルで怯ませてからのコンプリートショット。さらにロープに飛んでいくが、黒田はバックを取りながらスリーパーホールドに捕らえ、そのまま組み伏せて冬木スペシャル。エプロン上では怨霊が死の灰を黒田に噴射しようとするのをミステリーが必死に押し留めており、ミステリーもその手に少量の死の灰を握り込む。GOEMONがロープブレイクすると、怨霊が黒田に、ミステリーがGOEMONへと死の灰を発射。黒田は視界を奪われながらもミステリーのアシストを受けてGOEMONへラリアットを叩き込み、距離を取って視界が戻ってから改めて走り込んでのラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。
試合後、4人は再びそれぞれとグータッチを交わし、ノーサイドで退場していった。
第3試合
TTT初参戦の守部は、折原昌夫の設立したメビウスでデビューし、ディック東郷率いるF.E.Cで活躍。かつてはあらゆる団体で暴れまわり数々の王座を戴冠してきた守部が、現在あらゆる団体で暴れて王座を戴冠している阿部と激突する試合。
試合前に両者しっかりと握手を交わしてからゴングが鳴ると、手4つから素早い首の取り合いとなり、守部が足を刈ってレッグロックに捕らえれば阿部もヘッドシザースからアームドラッグで切り返し、両者一旦距離を取る。
再び組み合ってリストの取り合いとなると、守部が引き倒してグラウンドでV1アームロック。阿部が上体を起こそうとすると腕十字を狙いに行き、阿部が再び上体を起こすとハンマーロックに切り替えて阿部の動きをコントロールし、隙あらばバックスライドでフォールするという熟練の技術を見せつける。
両者一旦距離を取ってから組み合っていくと、阿部がバックを取って足を絡めながらのネックロック。守部がこれを首固めで返すと、阿部は腕を取りながら転がっていきヘッドシザース。これをローリングで抜け出した守部は阿部の両足を固めながらの変形キャメルクラッチ。さらに背中へのニードロップからパンプハンドル式のバックブリーカー、足をロックしない変形キャメルクラッチ、シュミット式バックブリーカー、背中へのセントーンアトミコと怒涛の背骨一点集中攻撃を展開。体固めに入る守部を下から捕らえてスピニングレッグロックに入る阿部だったが、守部はすぐにロープブレイクし、阿部の背中へサンセットフリップ。
守部が阿部をロープに振ると、阿部は得意のカウンター低空ドロップキックを発射。守部はこれを読んでおりジャンプでかわしてみせるが、阿部が即座に起き上がって延髄斬りを叩き込み、コーナーに振って回転浄土宗。さらにキーロックに捕らえ、守部の回避運動に合わせて少しずつ形を変えながらじっくりとキーロックで痛めつける。守部が後転して抜け出すと、阿部は腕へのミドルキックを連打していくが、その蹴り足をキャッチした守部がマフラーホールド。阿部は苦戦しながらもなんとかロープブレイク。
守部は阿部の足を持ち上げながら仕掛ける変形コブラツイストからジェロドライバーを狙うが、阿部が着地してドロップキック。さらに追撃を狙うが、守部がカウンターの延髄斬りを叩き込むと両者ダウン。
両者膝立ちになりながら顔面をバチバチと張り手で打ち合っていき、守部が連打で打ち勝ってロープに飛ぶと阿部はウラカン・ラナで迎え撃つ。守部も即座に対応し、エビ固めのシーソーゲームが展開されるも、阿部が飛び退いて距離を取ろうとしたところに守部が踏み込んでバックエルボー。場外に転落するかと思われた阿部がアイル・ビー・バックで帰還して来るが、守部はこれも読み切って組み付いていき火の玉ボム。
守部はコーナーに上って旋回式フロッグスプラッシュを発射するが、阿部が回避したため自爆。阿部はすぐさまお怨霊クラッチに捕らえていくが、守部はキックアウトしてダブルアームの体勢へ。しかし阿部も空中でクラッチを切ってから着地とともに組み付き、電光石火のお怨霊クラッチで3カウント。
試合後、阿部は座り込む守部の目の前に正座すると、守部は阿部の肩をポンポンと叩いてその実力を評価。互いに向き合って深々と座礼し、しっかりと握手を交わしてから両者退場していった。
第4試合
ガッツ&ツトム&千賀の固い絆で結ばれたベテラン同期タッグに相対するは、TTTの所属&レギュラー若手メンバーの3人、瀧澤&政岡&光珠のタッグ。分厚い天井を若手タッグがぶち破って世代交代出来るかに注目が集まる試合。
なお、この大会が行われた5月8日は光珠の30歳の誕生日。前回大会の4月17日に30歳の誕生日を迎えた政岡はキャリアに勝る那須晃太郎から勝利を奪っており、光珠もこれに続けるか。
千賀と瀧澤でゴングが鳴ると、互いに身を低くしながら足を取り合っていき、千賀がこれを制するも瀧澤が即座に腕十字で取り返し、千賀はクラッチで耐えながら上から潰してエビ固め。瀧澤は余裕を持ってキックアウトし、両者距離を取ってタッチ。
ツトムと光珠の対面となると、互いにスピーディなロープワークを見せ、光珠はリープフロッグ、ツトムは側転といった軽やかな動きを見せ、ツトムが飛びついてフランケンシュタイナー。光珠は大きく距離を取り、両者タッチ。
ガッツと政岡の対面となると、政岡がエルボーを連打していくがガッツはビクともせず涼しい顔で胸の埃を払うような仕草。ガッツがお返しのエルボーを放つと、政岡はこれをかわしてヘッドロック。さらにショルダータックルでぶつかっていくがガッツはこれもビクともせず。ならばと政岡はガッツの足を踏みつけてサミングからロープに飛ぶが、ガッツがカウンターのショルダータックルで撥ね飛ばす。ガッツが追撃のラリアットを放つが、政岡が前転でかわすとヒザへの低空ドロップキックを叩き込み、光珠&瀧澤を呼び込んで3人でトリプル低空ドロップキック。光珠にタッチ。
光珠は政岡&瀧澤とともにコーナーでガッツの顔面をかきむしっていくが、ガッツは怒りのヘッドバッドからナックルを連打。そのまま自軍コーナーに押し込み、3人で光珠の顔面を踏みつけてお返ししてからツトムにタッチ。
ツトムはエビ固め、ストンピング、エルボーと小刻みに放ってから千賀にクイックタッチ。
千賀はツトムとともに光珠にダブルドロップキックを見舞い、ガッツにタッチ。
ガッツは光珠をロープに振ってバックエルボー。さらに「お誕生日おめでとう!」と叫びながらのボディスラムで叩きつける。
代わる千賀は光珠へ逆片エビ固めを仕掛け、光珠がロープブレイクするとコーナーに押し付けて背中へのタックル。さらに串刺しバックエルボーを放つが、光珠がこれをかわしてロープに飛びランニングエルボーを叩き込んで政岡にタッチ。
政岡はツトムとスピーディなロープワークを見せつつ、隙を突いて相手コーナーに控えるガッツ&千賀にドロップキックを見舞って場外へ蹴落とす。さらにツトムのフロントハイキックをスライディングでかわして飛びつき、ガン・スタンで叩きつける。ここに千賀がカットに来ると瀧澤が飛び込んでいってエルボーで迎え撃ち、2人がエルボーで打ち合う中で政岡がツトムをフランケンシュタイナーでホイップし千賀&瀧澤にぶつけるというトリッキーな攻撃を見せる。さらに串刺しスライディングキックからトラースキック、コンプリートショットと連撃し、光珠にタッチ。
光珠がツトムをランニングエルボーでなぎ倒すと、再び千賀が救出に飛び込んでくる。2人がかりの攻撃はかわした光珠は、千賀のトラースキックをキャッチして担ぎ上げてのハリケーンドライバー。さらにツトムへミサイルキック、ソバットから蹴り上げて上体を起こさせてからその場飛びドロップキック。続けてハリケーンドライバーの体勢も、ツトムがこれを着地して「ハッピーバースデー!」と叫んでのランニングニー。両者タッチ。
ガッツと瀧澤の対面となると、瀧澤がエルボーを連打していくが、ガッツはこれを耐えきって首筋への強烈なアッパーブロー。瀧澤が怯むとガッツはロープに飛ぶが、瀧澤はカウンターのドロップキックを突き刺して反撃。さらにコーナーに振って突っ込んでいくが、ガッツが走り込んでカウンターのラリアットを叩き込み、ここでツトム&千賀が飛び込んできてダブルのトラースキック。ガッツがその場飛びでのパワースラムで瀧澤を叩きつける。
これは政岡&光珠がカットに入るも、ツトム&千賀は2人を場外に放り出してプランチャの編隊飛行で追撃。場外でツトムが政岡に足4の字固め、千賀が光珠に監獄固めを決めてガッツに勝負を託す中、ガッツが瀧澤をゴーストバスターで突き刺してカウント3を奪った。
試合後、同期タッグの3人は若手タッグに見せつけるように勝ち名乗りを上げると、ガッツがマイクを取る。
ガッツ「お2人に話があるんですけど」
ツトム「なに?」
ガッツ「お2人、8日後、5月16日、デビュー17周年ですよね?」
千賀「格闘生活を入れたら……」
ガッツ「格闘生活はいいんだよォ?!オメーの格闘生活いつからだよ?!」
千賀「初体験は高1」
ガッツ「初体験の話は聞いてねーんだよ?!……場所は?バラ園?!青姦かよ初体験?!いや、どうでもいいんだよ初体験の話は!取り乱しました。私も今年デビュー17周年を12月に迎えるんですけど、我々17年やってるのに、なんと今誰一人ベルトを持ってないんですよね」
千賀「今年1回も勝ってないからね(笑)」
ツトム「そうだなぁ」
千賀「(ベルトを)持ってたんだけど、タイトルマッチ今年1回も勝ってないから(笑)」
ガッツ「俺も持ってたんだけど、怪我して返上して、この間挑戦して負けたんですよ」
千賀「ダメじゃん!」
ガッツ「ということで」
ツトム「ということで?」
ガッツ「我々3人で狙えるベルトを取りに行こうって、どうですか?旧ガッツワールドの至宝・GWC6人タッグのベルトがありますよ!」
千賀「今どこにあんの?」
ガッツ「今はガンバレ☆プロレスにあるよ」
千賀「ガンバレ☆プロレスにあるって……行くの?俺らが?」
ガッツ「まあ、とりあえずね、今日ここで宣言して、俺がガンバレ☆プロレスに電話しとくから、6月13日のTTT新宿FACE大会、ビッグマッチで……」
千賀「俺らが行くんじゃなくて来てもらうの?OK出るの?」
ツトム「大丈夫?」
ガッツ「あのっ、ベルト取れるように、タイトルマッチ出来るように、動きますんで。俺が。俺は言ったら有言実行だよ!なので、6月13日の新宿FACEでGWC6人タッグ!調べたら今月末に王子で選手権試合があるらしいから、チャンピオンが誰になってるか分かんないけど!」
千賀「分かんないの?!」
ガッツ「分かんないねえ。選手権試合があるっつってるから。現チャンピオンか新チャンピオンかわからないけど、俺らがFACEでGWCのベルトを取り返しますので、皆さん応援の程宜しくお願いします!」
第5試合
6月13日の新宿FACE大会で行われるTTT認定インディー統一無差別級王座の初代決定戦で闘うことが決まっているTORUと秀旺。さらに同大会で木下亨平の持つCCWカナディアンヘビー級王座への挑戦が決まっている塚本が加わった豪華な3WAYマッチ。
秀旺は「TORUは中山美穂と南野陽子のライバル闘争みたいなイメージを持ってると思うが、ある意味でWinkとBaBeの関係」と独自の理論で2人の関係性を語りつつ、“三麻デスマッチ”なる試合形式を要求。これを受け入れたTORUは日夜麻雀の勉強をしながらこの日の試合に臨んだ。
いつものように渡鳥連合の面々がリング上に雀卓を持ち込むが、この日の牌はなんと鷲巣麻雀セット。盲牌が出来ないよう右手に手袋をはめた木村&竹田が牌を並べていく中、秀旺の入場コールがなされるも、秀旺は姿を見せず。そして木村が持ち込んだ小さなモアイ像を「これ、秀旺」と主張して押し通す中、塚本が入場。
3人が牌を並べていく中、覚悟を決めた表情のTORUが入場し卓の前に座る。しかしここで本部席より「試合直前になり渡鳥連合側が気分により三麻デスマッチをキャンセルしたため通常のプロレスルールで試合が行われる」とアナウンスがあり、動揺するTORUをよそに渡鳥連合の面々が淡々と雀卓を片付ける。
異様な空気の中、TORUvs塚本vs秀旺(モアイ)で試合開始。
TORUが秀旺(モアイ)を不可解なものを見るような目で見つつも塚本と手4つからリストの取り合い、グラウンドでの首の取り合いとオーソドックスなレスリング戦を展開し、両者一旦距離を取る。
場外にエスケープして間をとった塚本は、秀旺(モアイ)をリングに放り込んでTORUとの一騎打ちの場面を作り出すが、TORUは微動だにしない秀旺(モアイ)に体固め。しかしレフェリーが秀旺(モアイ)を秀旺と認めていなかったためフォールは認められず。
TORUは塚本を場外に追っていくが、竹田が秀旺(モアイ)でTORUを殴りつけ、木村がTORUをバックステージへと連行。舞台裏から会場へTORUが暴行される大きな音が鳴り響き、会場外を経由して観客用入り口からTORUを連れた渡鳥連合が戻ってくる。
ボロボロになったTORUを、秀旺(モアイ)は石のように冷たい目で黙って見つめる。
塚本は、秀旺(モアイ)に見せつけるようにTORUをチンロックで痛めつけていき、仰向けに倒れ込んだTORUの上に秀旺(モアイ)を乗せて「フォール!」とレフェリーにカウントを求めるが、秀旺(モアイ)を秀旺と認めていないレフェリーはカウントを取らず、げんなりとした表情で秀旺(モアイ)をリングの隅にどかす。
塚本は秀旺(モアイ)でTORUを殴りつけて場外に放り出すと、竹田が塚本から受け取った秀旺(モアイ)でさらにTORUを殴打。塚本はTORUをリングに戻すと投げっぱなしボディスラムから逆エビ固め。さらに「ダブル攻撃!」と宣言して秀旺(モアイ)をリング中央に置き、その上へとTORUをフィッシャーマン・バスターで投げようとするが、TORUは着地してドラゴンスクリュー。
TORUは串刺しバックエルボー、串刺しドロップキック、ダイビングダブルフットスタンプと連撃し、Dガイストを狙っていくが、塚本はこれを耐えて投げっぱなしファルコンアローから雪崩式ブレーンバスター。
両者がリング上で大の字になる中、突然本物の秀旺が外からスタスタと歩いて会場に入ってくる。
リングインした秀旺はTORUの顔面に右ストレートを連打し、十字絞めでグラウンドに組み伏せる。さらに塚本がレフェリーの気を引いている中で秀旺が手首から剥がしたバンテージでTORUの首を絞めあげていく。
さらに秀旺は塚本とともにクラッシュギャルズが見せるようなダブル正拳突きを見舞い、ジャンピングサイドバスター。フォールに入るも、3WAYマッチということで塚本がカット。
秀旺&塚本は再びダブル正拳突きからサンドイッチラリアットを狙うが、TORUが回避して誤爆させ、塚本に延髄斬り、秀旺にはDDTで頭頂部から突き刺していく。TORUは秀旺をロープに振るが、秀旺は高度のあるフライングニールキックで反撃。
竹田がレフェリーの気を引いている中、塚本が秀旺&TORUをレフェリーへ背後からぶつけると、レフェリーは失神。無法地帯となったリングに渡鳥連合の4人が揃い、TORUを袋叩きにしてから太鼓の乱れ打ち、さらに3人での合体100%メロ~ンジュースを狙う。ここでこの状況を見かねた“T-odds”の瀧澤が飛び込んできてパートナーのTORUを救出するが、多勢に無勢で反撃にあい、木村のSTOを被弾した瀧澤は大ダメージを負ってしまう。
しかし、わずかな息継ぎ時間を得たTORUは渡鳥連合のトレイン攻撃を次々とかわしていき、TORUが秀旺へ延髄斬り。さらに渡鳥連合の陣形の乱れたところで瀧澤がミサイルキックで竹田&塚本を吹き飛ばし、TORUはコーナー下で座り込む秀旺へ塚本をフロントスープレックスで投げつけるという荒業を見せる。
TORUは秀旺へドロップキックを突き刺し、ロープにもたれかかる秀旺へ串刺しシャイニング・ウィザード。さらに必殺の垂直落下式ブレーンバスターを狙っていくが、秀旺が着地してロープへプッシュ。場外から塚本がTORUの足を掴んで動きを封じる中、秀旺は80年代のアイドル時代のものと思われる本田理沙さんの写真がプリントされた等身大タオルをTORUの頭に被せて視界を奪いながらの高角度バックドロップで叩きつけて3カウントを奪った。
エンディング
秀旺はコーナー上で本田理沙さんの等身大タオルを掲げて今も変わらぬ愛を示すと、渡鳥連合の面々でTORU&瀧澤を暴行。
マイクを取った秀旺は「オイ!今日、今、この場所から、プロレス緊急事態宣言、発令ッ!」と言い残して荒々しく引き上げる。
秀旺が去っていき、よろよろと起き上がったTORUは呆然としながらマイクを取る。
TORU「……まあ、ちょっと、アレですね。軽い気持ちで名前出しちゃいけなかったですね。藤原秀旺ワールド、予想の大分、大分上を行っていました。俺、今日のためにメッチャ麻雀勉強してきたのに、三麻デスマッチちゃうかった!クソーッ!いや、でも、なんか、ワクワクしますよ。今日は負けましたけど、6月、新宿FACE、TTT認定インディー統一無差別級王座をかけて、もう1回わけわからん藤原秀旺ワールドを味わわせてくださいよ。全部浸かった上で、どっぷり浸かった上で、俺が初代王者になる!(※リングサイドに控えるガッツを見て)……どうしました?珍しいっすね。セコンド付いてくれてたんですか?」
ガッツ「今来た」
TORU「今来た。まあ、来たってことはなんか用事あるから来たんすか?」
※ガッツがリングに上がりマイクを取る
ガッツ「えー、皆さんに今日はお知らせごとが1つあります。ということでですね、今日はお知らせごとがあるので、この選手に来ていただいてます!どうぞ!」
※欠場中の佐山駿介がスーツ姿で登場
佐山「皆さん、ご無沙汰しております。3月の防衛戦で目を怪我して欠場して、ご迷惑をおかけしております。自分自身、今年に入ってから試合後に視界が歪んだり、霞んだりすることがあって、自分自身過去に学生時代に、網膜剥離の手術をしたことがあったのもあって、ベルトを落としたことを機に精密検査を受けました。そこで、眼科の先生からドクターストップがかかってしまい、会社とよく相談して、自分自身よく考えて、現役を退くことを決めました。6月13日の新宿FACE大会で最後の引退試合を行わせていただくことが決まりましたので、今日はそれを報告しにこの会場にやってきました。ですが、6月13日、ホントに自分がプロレスラーとしてリングに上がることは最後なので、自分が……佐山駿介というプロレスラーがいたんだということをここのリングで表したいと思っていますので、6月13日、是非皆さん新宿FACEに足を運んで下さい。宜しくお願いします!」
ガッツ「会社としてもね、佐山を失うことは非常にTTTにダメージの大きいことですが、これからの長い人生、失明をしてしまったら彼の明るい未来も奪ってしまうということも有り、熟慮に熟慮を重ねてみんなで会議をして、こういう形になりました。でも、別に今日が終わりじゃないんで。6月13日、TTT初のビッグマッチ、新宿FACE大会を最後の所属5人という形で絶対大成功に導きたいと思いますので、俺たち5人!(※ミステリー、瀧澤もリングイン)俺たち5人で一致団結して、協力して、絶対に6月13日の新宿FACEを成功させますので、皆さん応援の程、宜しくお願いしますッ!今日は皆さん、緊急事態宣言という大変な状況の中でTTTに観戦にきていただきありがとうございます。我々は今後もこういう不安定な世の中ですが、出来る限りのことをやって、プロレスの道を邁進していきますので、皆さん応援宜しくお願いしますッ!」
<試合後コメント>
ガッツ石島&ツトム・オースギ&バナナ千賀
――試合後にGWC6人タッグ王座への挑戦を宣言しました
ガッツ「昨日週プロモバイル見たら、5月29日のガン☆プロ王子大会で選手権試合が決まったみたいなんで。俺らが挑戦するのは、その勝者と6月13日のTTT新宿FACE大会で。これからガン☆プロサイドと話し合います。元々アレは石島家の財産だから。俺の個人所有物だから。元々。だから持ち主が挑戦する権利はあると思うんでね」
千賀「盗まれたの?」
ガッツ「いや、一応王座決定戦があって……」
千賀「負けたの?」
ガッツ「負けたんだよ」
千賀「負け犬ってこと?」
ガッツ「負け犬て……」
千賀「負け犬」
ガッツ「もう悪口じゃねえかそれ!」
ツトム「取り返すってこと?」
ガッツ「そうそう。取り返すんだよ!持ち主が取り返すために立ち上がってんだよ」
千賀「でも、今は持ち主じゃないんでしょ?負けてんだから」
ガッツ「……」
千賀「どういうことなんだよ」
ガッツ「アレは元々、石島家の財産なの」
千賀「だから石島家の財産とか言うからよく分かんなくなるんだよ。石島家の財産で、負けたから向こうの財産になったんでしょ?」
ガッツ「そうだね、そうですね、そうだな」
千賀「あ。今めんどくさくなったでしょ」
ガッツ「そんなコトないですよ?全然?」
千賀「ガン☆プロの財産でしょ?今は」
ガッツ「そうだな、たしかに。元々石島家の財産でも今はガン☆プロの財産だ」
千賀「それを石島家に取り戻すと」
ガッツ「そう。そうそう」
ツトム「取り返しましょう、それじゃあ」
千賀「でも俺は千賀家だから」
ガッツ「じゃあ千賀家にも1本あげるよ」
ツトム「あぁ、1本ずつあるから!」
千賀「3本あるから」
ツトム「そういうことが出来るんだ」
ガッツ「そうそう」
千賀「ウチの母さん旧姓オオタだからオオタ家にも1本もらえないかな?」
ガッツ「いや、俺とオースギ家にも1本あるから」
千賀「ガッツの分をオオタ家にもらえないの?」
ツトム「2:1で」
ガッツ「ってことは、お母さんも防衛戦出るんだぞ」
ツトム「千賀とお母さんと俺で出るってこと?」
千賀「ただ、メチャクチャ強いよ?うちのおかーさんはメチャクチャ強いよ」
ガッツ「ああ、そう……」
千賀「お母さんって強いもんでしょ?」
ガッツ「んん、まあ、そうねえ」
千賀「でも、(挑戦するのは)向こうがOKしたらでしょ?」
ガッツ「そうそう」
ツトム「まだ決まってないからね。今から」
千賀「よし、やろう」
――ガン☆プロでGWC6人タッグ王座が復活して以降は男女混合タッグで巻くことが多くなっています
ガッツ「あっ、ガッツワールドで初めて作ったときも男女混合のベルトだったから」
千賀「じゃ(俺たち3人じゃ)ダメじゃん!」
ガッツ「いやいや!いやいやいや!だ・け・ど!途中から普通に男子だけになったから」
千賀「男子も女子も入っていいの?」
ガッツ「そうそうそうそう」
千賀「ジェンダーレス」
ツトム「ちなみに今は誰が持ってるの?」
――朱崇花選手、冨永真一郎選手、新納刃選手が保持していて、5月28日に挑戦するのは”THE HALFEE“の勝崎周之助選手、春見沢萌彦選手、桜井鷲選手です
千賀「ザ・HALFEEだ!」
ガッツ「ジ(The)だよ、ジ」
千賀「なんで?ハなんだからザでしょ」
ガッツ「……ザなの?」
――ジ・ハルフィーと読みます
ガッツ「ほら!!ジだよ!!」
千賀「母音じゃねーじゃん」
――ちなみに、お三方としてはどちらのチームのほうがやりがいがあると感じますか
千賀「どっちがいいとか分かんね~なぁ~」
――ちなみに、THE HALFEEに対する対抗意識はありますか
千賀「でも歌は俺らのほうが上手いでしょ」
ガッツ「えっ!THE ALFEEの歌を歌うんですか?!」
――入場時に、『星空のディスタンス』を……
ガッツ「『星空のディスタンス』?!」
千賀「Can You Hear Me? 聞こえるかい~♪」
ツトム「それ999の方じゃん!(笑)」
千賀「俺そっちだもん」
ガッツ「ああ、そう。俺的にも、チャンピオンに冨永くんいるでしょ?俺の学プロのときの直の後輩だもん(※SWSガクセイプロレス)」
千賀「あ、そうなの?じゃあ『お前負けろよ』って言ったら負けてくれるってこと?」
ガッツ「いやぁ、そうはいかんだろ」
千賀「ああ、そうなの」
ガッツ「冨永くんと試合したこと無いから」
千賀「後輩だけど無いんだ」
ガッツ「(SWSに在籍した)期は被ってないからさ。現チャンピオンチームで来ても、そういう面では面白いよね。まあ、刃さんとも最近全然試合してないし」
千賀「一緒に住んでんだよね?」
ガッツ「そう」
ツトム「えっ」
ガッツ「うちに居候してんだよ、刃さん」
ツトム「なんなんだそれ」
千賀「ライディーン鋼?」
ツトム「えっ?!ライディーンの方のハガネなの?!」
ガッツ「いやいや!違う違う!新納さんのほうのハガネ!!」
千賀「あっ、ライディーンの方じゃないんだ」
ツトム「ハガネってだけじゃどっちか分かんないよ」
千賀「女子、ジェンダーレス、男子」
ガッツ「いや、新納刃さんの話だから!」
千賀「ハガネさんハガネさんってさっきから言ってっからさぁ~」
ガッツ「新納さんだよォ!」
千賀「なぁ~んだ」
――話を変えまして、今日は世代闘争というテーマの6人タッグマッチでしたが、若手タッグと闘ってみていかがでしたか
千賀「まあ、余裕だったね」
ツトム「急造感あったね、あっちの」
千賀「で、アレでしょ?『調子いいな俺たち』と思ったからチャレンジしようと思ったわけでしょ?」
ガッツ「そうそう」
千賀「余裕でした、ホントに」
ガッツ「体格差もあったしね」
ツトム「それ(ガッツ)1人だけじゃん!(笑)」
ガッツ「まあ、プロレスはデカいモンが勝つってのをね、今日見せたから」
千賀「ガン☆プロで勝ったほうが来るからさ、デカい人もいるんじゃないの?」
ガッツ「鷲田とか?大丈夫。俺、鷲田にシングルで勝ったことあるから」
ツトム「うおぉ、データがすげーなぁ~」
千賀「富永選手と、ライディーンさんと……」
ガッツ「ちがっ!新納さん!」
千賀「新納さんか。新納さんも背はデカいからね、俺らより」
ガッツ「でも、細いからね。パワーで押してきゃ大丈夫だ!まあ、6月13日ね、久々のGWC6人タッグ、奪還に行きます!期待してて下さい!」
千賀「これで試合が出来ないってなったらね」
ツトム「まだ分かんない、まだ分かんないからね」
千賀「向こうが拒否したら出来ない」
ガッツ「向こうが拒否したらねぇ、そうねえ……」
千賀「(コメントを綺麗には)締めさせないよ?」
ガッツ「……(※困った顔で笑う)」
千賀「ウソ!(笑)終わりましょ!(笑)」
――ガッツ選手、大会の最後に佐山選手が引退を表明しましたが、代表としていかがでしょう
ガッツ「まあ、目のことだから、失明のリスクもあるってことなんで、みんなで協議を重ねて出した結果です。残念ではありますが、彼のこれからの長い人生を考えてね、致し方ないってところだと思います。6月13日は悔いなく燃え尽きる熱い闘いを期待します」
――次回の新宿FACE大会に向けた意気込みをお願いします
ガッツ「TTTとして初のビッグマッチ、本当は去年の6月にやるはずだったのが出来なかったんで、いい形で、満員でやりたいと思います」
千賀「新納さんの話?それは」
ガッツ「……?満員と新納さんの話関係無いだろ?」
千賀「あ、関係ない?やっと新納さん覚えたんで」
ガッツ「えっ、今新納さん関係あった?!まんいん、まいいん……ライディーン……?」
千賀「1年前にやろうとして出来なかったんでしょ?」
ガッツ「そう」
千賀「1年越しの新宿FACE大会」
ガッツ「だって、TTTはね、新宿が地元だから。新宿の会社だから。地元新宿なんでね。俺も新宿区民代表として頑張ります」
千賀「新宿区、○○、●丁目……(※ガッツの住所を暗唱し始める)」
ガッツ「言うな!言うなって!(笑)これカットね?!(笑)」
※ガッツが両手のチョキでカットのジェスチャーを取り、ツトム&千賀もそれを真似ながら仲良く3人で退席
藤原秀旺
※本田理沙の等身大タオルを掲げながらコメント開始
「言っちゃえばね、80年代のパワーというものを俺に集結させるのが目的ですね。今日ね、リング上で緊急事態宣言を発令しました。これの内容については私の方から国の方に働きかけたいと思いますけども、なにをやるかっていったら、プロレスラーっていうのはリングで戦う場所が無い中で、給付金を1人年間で200万くらい出せっていう方向で陳情していこうと思っています。そのへんはちゃんとこの業界のことを考えて私が一番先にプロレス緊急事態宣言を発令しましたんで」
――次回、新宿FACE大会でTTT認定インディー統一無差別級王座の初代王座決定戦に臨むことについて
「まあ、インディー統一っても、形だからね。俺はもうインディー統一してるから。既に。役不足だよTORUなんかじゃまだ。『三下レスラーが』って書いとけ!」
――今日対戦してみても、“三下レスラー”というイメージは変わらなかった?
「まあ、そうだね。俺が2018年くらいからインディープロレス界のブームってのを作ってきたわけだから。それに対してはまだまだ下の方なんじゃないかなって。それをちゃんと勉強してきてほしいと思います」
――今日の試合はかなり荒れた展開になりましたが、これは作戦通り?
「作戦通りっていうか、普通に客が求めているものをやっただけであって。『藤原秀旺はこうなんじゃないか』ってものの答えを出してるだけ。今日も試合で見せたんだけど、ボクシングってものをこれからどんどん出していきたいと思います。そういう格闘技に精通してやっていくんで。まだまだ全然始めたばっかなんだけどね」
――給付金については与党と交渉していく?
「与党もそうだけど、今の自民党に対してもそうだし、いわゆる泡沫政党の人たちをいかに集めて、野党連合みたいなものをやっていこうと思う。社民党以外の野党連合ってことになると思う」
――政界でもインディーを統一していく……?
「インディーっていう時点で常に負け組っていうイメージが付いてるんだけど、そうじゃなくて、これからはどんどん出ていきますよ、自由な空間ですよってことで、皆さんマスコミが1人1人意識してやっていっていただいたらと思います」
――三麻デスマッチとは本来どういうものだったのでしょう
「三人で麻雀をするっていうデスマッチなんで、血液を賭けて本当はやる予定だったんだけど、コンプライアンス上難しいからね。これから色々多方面に、人権的な団体と交渉して続けていきたいと思います。難しいだろうけどね。アイツが麻雀のルール分かってないからね。そもそもの問題だよね」
TORU
――藤原秀旺ワールドにどっぷり浸かってみていかがでしたか
「真GUTS軍時代からTTTになって、藤原秀旺と同じ大会に出ることが多くて、でも不思議と交わることはなくて。なんか『もしかしたら藤原秀旺、俺のこと避けてんとちゃうか?』って思ったこともあったんですよ。ガッツさんには『小汚い奴』って言って、佐山には『ガキ!小僧!』って言って、じゃあ俺のことはなんて呼んでくれんねやろって思ってたら、なんか意外と普通に『TORU選手』って。もしかしたら俺のこと避けてんちゃうかなと思って。多分、藤原さん的に初めてじゃないですか、こっちから来られたのって。あの人から他人に仕掛けていくのはよく見てましたけど、こっちから『藤原秀旺を体感させて下さい』って来られたのは初めてなんじゃないかと。まあ、体感してみて……度肝を抜かれましたね。思ってたより数倍スゴかったです。試合がとかじゃなくて、思想が……狂ってますね……。狂ってるだろうなって分かってたけど、相当狂ってました。三麻デスマッチ、楽しみにしてたのになあ……」
――モアイ像が選手として出てきたときにはどう思いましたか
「『あぁ、なるほど……』って思いましたね。僕が『三麻デスマッチをどう闘うか』ってことしか、1週間、2週間これしか頭にない中で、入場して雀卓が用意されてたから座ったら『三麻デスマッチやっぱやめます』って……。『あぁ、そういう考えもあるのかぁ』って。その時点でもう1本獲られてますよね。モアイがどうとか、もう……逆に気にならなかったです。頭まっしろで。僕はずっと三人麻雀のことしか考えてなかったんで。僕はもう携帯アプリで三人麻雀ずっとやってたのに……。それくらい三麻デスマッチのことしか頭になかったのに、入場して雀卓が用意されてる、座る、三麻デスマッチじゃありません、『嘘ぉ?!』で、その時点で勝負有りですよ」
――塚本選手との対戦も新鮮だったと思います
「まあ、初対決なんで。同い年。不思議と対戦することはなかったですけど、まさかこんな形で出会うとは思いもよらず。ずっと対戦したい選手だと思ってはいましたけど、まさかこんな初対決になるとは思わなかったです。だけど、藤原秀旺が出てくるまで、何分くらいだったか分かりませんけど、実質シングルマッチだったんで非常に楽しかったです」
――塚本選手とこれからもあたっていきたいという気持ちはありますか
「もちろん。6月13日に藤原秀旺との決定戦に勝ってベルト獲ったら、やりたい相手の1人ではあります」
――決戦の新宿FACE大会まであと約1ヶ月。今日は前哨戦で敗れてしまいました
「まあ、多分当日までこのまますんなり行くとも思ってないですし。なんか何人見てるのか分からんTwitterの動画メッセージとかアップして、ぐちゃぐちゃ言うて来るでしょうから。それは僕も楽しみなんで。今回、渡鳥2人との3WAY、三麻デスマッチが決まったみたいに新しい何かを考えているでしょうし。でも僕は試合中に見たんですよ。あんなに頭おかしい藤原秀旺が、僕の目の前で素の顔になった瞬間を僕は一瞬見たいんで。『もしかしたら頭おかしいフリしてるだけちゃうの?』って思わせられる素の藤原秀旺の顔を見たんで、6月にもう1回あの顔を出させて、そこを畳み掛けてベルトも獲りたいと思います」
――基本的に向こうが出す条件は全部受ける?
「もちろん。なんでもいいです。受けるとは言ったけど、直前でキャンセルってのは頭になかったんで。『なんでも受けるよ!』って言ってるやつに対する戦法としてクレバーですよね。それは今回わかったんで。そういうこともあるかも知れませんよと自分に言い聞かせて試合に臨みます」
――今日のエンディングで引退を発表した佐山選手についてはどのように思いますか
「もちろんね、プロレスラーになったからには、いつかリングを退くときが誰しもある。人間が生まれていつか必ず死ぬかのように、プロレスラーとしてリングに立ったからにはいつか自分の足でリングを降りなければいけないときが必ず来ますし、それが早いとか遅いとかあるかもしれませんけど、彼の場合はドクターストップで志半ばで、まだ闘いたいのに闘えないという形でリングを降りなければいけなくなった。ハッキリ言って僕はそんな状態になったことがないから彼の気持ちを考えることは出来ないし、だからこそ彼もすごい人生において大きな決断をしたと思うので、そこは本当にその決断をした彼を尊敬しますし、もちろん僕も同じ団体に属して、旗揚げ戦もメインで一緒に闘ったということで思い入れはありますけど、僕がどうこう言える問題じゃないしね。僕はドクターストップがかかる怪我をしたことはないので。そこで彼の背中をポンと叩いて次の人生に送り出してあげたいなと、団体の直の先輩として思いますし、彼が勇気ある決断をしたことは非常に尊敬してます。僕からプロレスの先輩として、人間の先輩として言えることはただ1つ。6月13は、誰よりも、誰よりも、大好きなプロレスを誰よりも楽しんで、その日を誰よりも楽しんでリングを降りて欲しい。それが僕から彼に言える言葉です」
佐山駿介
――突然の引退発表で驚いたファンも多いと思います
「この間の試合から目の調子は悪かったんですけど、ベルトを持っている以上欠場するわけにはいかないと思っていたし、あの試合で負けてしまったことをきっかけに精密検査を受けたら、まさかいきなり『プロレスが出来ない』と言われるとは思わなかったので……。自分自身、人生1回きりなので悩みに悩んだのですが、視界というのはどうしても今後生きていく上で必要不可欠だと思ったので、それにあたってこの決断を下しました」
――ドクターストップがかかったのはいつ頃でしょうか
「3月の、それこそ試合が終わってすぐですね」
――改めて、病状について
「網膜剥離です。視界が歪んだり、今もそうなんですけど、飛蚊症が酷かったり。このまま続けていくと失明のリスクがどんどん高くなるので……」
――私生活にも支障が出ていると
「そうですね。ホント、日によってなんですけど、視界が見えづらかったりするので。今の所、運転とかはまだ出来ているんで大丈夫なんですけど」
――TTTに入団するという大きな決断を下して旗揚げ直後からメインイベンターとして活躍してきました。こうした形でリングを去るということへの想いは
「自分自身、こんな形で自分の選手生命が終わるとは思っていなかったので……。ベルト獲ったときも、自分が新しい景色をどんどん見せていくと、ベルトを持ってどんどんやっていくと、お客さんの前で言ったからにはもっとTTTという団体をもっと大きくしてお客さんに支持してもらえる団体にしたかったという、悔いは残ります」
――最後の試合は、TTT初のビッグマッチ。6月13日の新宿FACE大会に決まりました。これは正式な試合をするという理解で良いでしょうか
「そうですね。自分自身、今は受け身を取ると視界が歪むことがあるので、それなりのリスクを背負うことにはなりますけど、TTTのメンバーとして最後はバチバチ全力でやりあって、最後にTTTを盛り上げてから去りたいと思います」
――引退試合のカードの希望はありますか
「自分は、デビュー戦を阿部史典選手とやらせていただいてるんですけど、最後も自分はガッツリやり合える相手として阿部さんとやりたいと思っています。あと、自分がお世話になった人で『この人と最後にやっておきたい』という方が何人かいるので、その人達をピックアップして会社に相談したいと思っています。やりたい相手がたくさんいるので、タッグマッチでお願いしようと思っています」
――今後のTTTに対して思うことはありますか
「自分の前にいた団体の先輩だった瀧澤さんが入ったことでTTTはよりまた力を増したと思っているので、ガッツさんの掲げるインディー統一を成し遂げるためにも、TTTとして、団体として大きくなっていただきたいと思います」
――引退後のビジョンは定まっていますか
「いきなり選手生命を絶たれることになったので、この1ヶ月本当に頭が真っ白で何も考えられない状況だったので、とりあえず引退してから考えたいです」
――選手としてではなく、別の形でTTTに関わっていく?
「自分自身、選手としてプロレス界に関わっていくのであれば良かったんですけど、0か100かでやりたいなと自分の中で決めているので、もし選手として出来ないのであればちゃんとプロレス界から身を引こうかなと思ってます」
※コメントを終えた佐山は、今日で上がるのが最後であろう新木場のリングに向けて深々と一礼して去っていった